ボディサイズが増した分、強化点も多い

LUMIX DMC-GX8のボディはマグネシウム合金製で、幅133.2×高さ77.9×奥行き63.1mm・重さ487g(バッテリーとSDカードを含む)。ひとつ前モデルのDMC-GX7に比べて、幅が10.6mm、高さが7.2mm、奥行きが8.5mmほど大きく、そして85gほど重くなっている。防塵・防滴処理が施されていること、EVFが大型化していることなども影響しているのかもしれない。

いわゆるレンジファインダーカメラスタイルを採用。ボディ上面はフラットなデザイン。ストレートな形状のグリップを持つ

GX7に比べてEVFが大型化している。背面モニターは3.0型・104万ドットでフリーアングル式で、タッチ操作にも対応

グリップはストレートなタイプで、いわゆるエルゴノミクスデザインではない。従来のGX1やGX7のグリップとは、個人的に相性がよくなかったらしく、手になじみにくい印象があったが、本機のグリップは素直に持ちやすく感じた。LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のような重量級のレンズを装着しても安定した構え方ができた。シャッターボタンもグリップ上部に移動し、少し前傾させているおかげで指が自然にかけられる。

側面の端子カバー内には、リモート/マイク端子、AV出力/USB端子、HDMI端子がある

グリップ部にはNFCが内蔵されている。対応するスマートフォンなどとワンタッチでWi-Fi接続できる

シャッターボタン外周と上面親指側に2つの電子ダイヤルを備えており、中央寄りのモードダイヤルの基部に露出補正ダイヤルを新設している。独立した露出補正ダイヤルを装備するのはここ数年のトレンドといえる。だが、誤操作を防ぐためか、クリックが重かったりして操作性としてはあまり褒めたくないものが多い。

本機の露出補正ダイヤルで気になったのは、やや指が届きにくかった点。人さし指と親指でつまむように回すことを前提にしているのか、指1本での操作もやりづらい印象を受けた。もっとも、撮っているうちに慣れてそれなりに不便なく扱えるようにはなったものの、購入前に店頭などでご確認いただくのがよいだろう。

シャッターボタンの外周に前ダイヤル、親指側に後ダイヤルを装備。後ダイヤル上面にもFnボタンがある

モードダイヤルと同軸にレイアウトされている露出補正ダイヤル。パッと見で設定状態がわかるのはメリットだが、やや指が届きにくい

各部のFnボタンは、モニター上に表示される5つのソフトキーを含めて13個。好みに合わせて自由に機能を変えられる

電子ダイヤルの機能もカスタマイズ可能。ただし、電子ダイヤルに露出補正を割り当てることはできない