米Microsoftは9月14日(米国時間)、10月6日にWindows 10の新デバイスに関するイベントを開催すると予告した。すでに一部報道関係者には招待状が送付されており、それによれば会場となるのは米ニューヨークで現地時間の午前10時から(日本時間で6日午後11時から)のスタートとなり、発表される可能性が高いデバイスは「Surface Pro 4」「Microsoft Band 2」「Lumia 950/950XL」の4製品だとみられている。

特設サイトでの告知

以前にもレポートした通り、Microsoftは10月でのスペシャルイベント開催を正式発表する形となった。今回のイベント予告のポイントは3つあり、1つめは会場だ。招待状に記された情報によれば、米ニューヨーク市内のMoynihan StationにあるSkylightというイベントセンターでの開催になるという。「Moynihan Station」という名称を聞き慣れない方もいるかも知れないが、現在のペンステーション(Penn Station)のリニューアル後の名称とされている。1990年代にリニューアルプランを提唱した米上院議員のDaniel P. Moynihan氏の名前からとったもので、リニューアル後は現在のペンステーションと8番街(8th Ave)を挟んで向かいにある歴史建造物「James Farley Post Office」を交えた改修プランとなり、現在のMadison Square Gardenは移転される見込みだ。

なお、Skylightというイベント会場自体はFarley Post Office側に位置している(360 W 33rd St, New York, NY)。以前のレポートでは5番街(5th Ave)に建設中のMicrosoft Storeのフラッグシップストアで開催される可能性を示唆していたが、今回はこの建設現場付近での会場選定が見送られたことから、同ストアの正式オープンは10月末~11月ごろと、スペシャルイベントの時期からは遅いタイミングでのスタートになることが予想される。

2つめは「Lumia 950/950XL」についてで、もしこの2つのデバイスが正式発表されるのであれば、それは「Windows 10 Mobile」の正式リリースが行われることを意味している。以前より、Windows 10 Mobileは9月中のリリースが見込まれており、米MicrosoftがMobile World Congress (MWC)のタイミングで「2015年内にWindows 10 Mobileを搭載したフラッグシップのスマートフォン製品を発売する」と予告していることと合わせれば、Lumia 950/950XLはWindows 10 Mobileをプリインストールして登場するフラッグシップ製品ということになり、少なくとも10月ないし11月の時期にはWindows 10 MobileのOEMへの提供が開始されることになるとみられる。すでにWindows Phone 8.1端末を持っていて、Windows 10 Mobileへのアップグレード保証が行われている場合には、このタイミングまたは数週間以内にWindows Phone 8.1から10へのアップグレードが可能になるとみられる。

3つめは日本展開に関する話で、ニューヨークでの発表時点では特にアナウンスがないとみられるが、その後比較的近いタイミングで日本でも個別の発表が行われ、発表された製品のいくつかは日本へとやってくるだろう。Surface Pro 4のほか、以前よりMicrosoft Band 2の日本投入が噂されている。イベントに興味ある方は、おそらくライブ中継が同日行われる可能性が高いため、引き続きWebサイトをチェックしてみてほしい。