デジタルカメラ分野で描く成長戦略

玉川プレジデントは、「欧州のカメラ市場全体は25%程度縮小しているが、ソニーはシェアを伸ばしている。ソニーのシェアは2012年には10%だったが、現在は17%に拡大した」とし、3つの理由をあげた。

カメラ市場全体の縮小トレンドに反発

ひとつは、ソニーが2007年から開始した「Sony World Photography Awards」の取り組み。このコンテスト、2015年には17万件以上の応募があり、プロカメラマンの参加数は第1回目から比較して2倍に、アマチュアは3倍に増加。大学からの参加も10校から230校に増えたという。「いまや、最大級のフォトコンペティションであり、ソニーが写真に力を注いでいることを裏づける活動としても評価されている」という。

次にカメラ専門店ルートの開拓だ。ドイツでは約2000の写真専門店があるが、この高い商品知識を持つ販路を活用することでシェアを拡大できるという。「このルートを活用しなければ、プレミアムセグメントでのシェアが取れない。ここ3年間、写真専門店のルート開拓に力を注いできた成果が出ている」とのことだ。

そして、最後が商品の強みによる差異化だ。「イメージセンサー、レンズ、プロセッサーというソニーが持つ3つの技術によって差異化を図り、ラインアップを拡充していくという手法が評価されている。コンパクトデジカメでは、2013年には25%だったシェアが、2014年には31%に拡大。平均単価も上昇している。また、α7シリーズに加えて、A6000シリーズがドイツで発売以来ナンバーワンのポジションを維持。ソニー全体で2位のシェアとなっている。これからも新たなフォト体験を提案していきたい」と述べた。

テレビ・カメラ以外でもソニーのシェアが拡大