ミラクル・リナックスは9月1日、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(Azure)」における認証テストにおいて、同社のエンタープライズ向けLinux OS「Asianux Server 4(MIRACLE LINUX V6)」が全テストをクリアしたことを発表した。

Asianux Serverは、同社が2000年より提供しているLinux OSで、アジア地域のニーズに応える信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューションとして、日本のミラクル・リナックスと、中国、韓国のLinuxベンダーが参加する合弁会社Asianux Corporationで共同開発しているもの。

「Asianux Server 4(MIRACLE LINUX V6)」製品バナー

同社によると、Asianux Server 4は、国産初の動作保証済みAzure認証エンタープライズLinux OSで、9月1日より、米国子会社のMIRACLE LINUX AMERICAを通じAzure Marketplaceでの販売を開始。また、同製品のサポートメニューとして「Asianux for Cloud Standard Support」を提供開始する。

同社は、今回のAsianux Server 4のMicrosoft Azure認定取得によって、日本企業ユーザ向けに安心して日本語サポートを受けられるエンタープライズLinuxの選択肢を増やし、また、Azureと同様に、日本円での決済で為替リスクの不安を払拭し、日本国法に準拠してクラウド利用の課題を解決することで、日本国内でのクラウドおよびLinuxの利活用(Linux on Cloud)を促進する考えだ。

なお、Azure上で利用するAsianux Server 4のサポートサービスは、ミラクル・リナックスが販売するが、販売パートナーとソリューションパートナーも募集している。現在はソフトバンク・テクノロジーが両パートナーとなっている。