イケア・ジャパンはこのほど、「食環境と食習慣に関する調査」の結果を発表した。同調査では、東京における「食」に関する傾向を「食とライフスタイル」「他の人との食事」「子どもと食事」の各視点で調査し、世界9都市の「食」をとりまく環境や、ライフスタイルについて調べた。
調査対象地域はストックホルム、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ムンバイ、上海、モスクワ、東京の9都市。東京の調査実施時期は5月25日から29日。他都市は3月に実施。対象者は18歳から60歳の男女。サンプル数は9,585人で、その内東京は1,058人。
各都市の"食"をとりまく環境とは?
「1週間のうち、同じ食事をとる回数」を聞いた。その結果、各都市平均で、夕食時は43%、昼食時は51%が「数日以上同じ食事をとる」のに対し、東京では、夕食時が14%、昼食時は32%だった。特に、夕食においては78%、昼食では58%が「1週間で同じ食事をとることはほとんどない」と回答した。
「平日の料理」の頻度については、東京に暮らしている人の31%が「平日に料理をする機会があまりない」と回答した。
「料理をすることが楽しいと感じている人の割合」を比較すると、他都市は半数以上が楽しいと回答しているのに対し、東京は32%という結果だった。東京において、「どちらかというと、食事をすることが楽しい」と回答した人の77.5%が「自分の人生が幸せだ」と回答した。食事を楽しめる人ほど、幸福度が高いと言える結果となった。
他人と料理をする経験は?
「他の人と一緒に料理をする経験」について聞いた。その結果「1週間のうち1回以上誰かと一緒に料理をしている人」は、全体平均52%に比べて、東京は30%で、9都市中最も低い数値だった。
「他の人と一緒に料理をすること」に対して、全体では52%が「非常に楽しい」と回答しているのに対して、東京ではわずか20%だった。さらに「あまり楽しくない」との回答は46%と、最も高い数値となった。
「普段子どもたちがやっているお手伝いの内容」を比較した。その結果、東京では「お皿を下げること」が中心となっていることがわかった。また、「献立づくり」や「食材の準備」などに関しては、全体平均と比較して参加率が非常に低い結果となった。
食事中にスマホを使う?
「食事中のデジタル端末の使用」について聞いた。その結果、全体の75%が食事中にデジタル端末を使用しており、東京でも54%が使用していることがわかった。また、他都市では東京以上に多くの人が使用していることが伺えた。
「食事中のデジタル端末の使用」に対して、東京では44%が「迷惑に感じている」ものの、「気にしない」という人も28%存在し、全体平均よりも気にしない人が多いことがわかった。