災害の中で生き抜く強さとは……『インポッシブル』 - iTunes Store 今週の映画 2015/08/26

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今週の映画
	『インポッシブル(字幕版)』 出演者 ナオミ・ワッツ　ユアン・マクレガー　トム・ホランド　ジェラルディン・チャップリン　オークリー・ペンダーガスト 監督/脚本 J・A・バヨナ 脚本 セルヒオ・J・サンチェス プロデューサー ベレン・アティエンサ

実話を元にした家族の物語

間もなく9月1日、防災の日です。1923年の関東大震災にちなんで、災害への認識や対処への心構えを目的に、1960年に制定されました。地震といえば津波を切り離しては考えられない日本。もちろん、津波を経験しているのは日本だけではありません。今週の映画『インポッシブル』は、津波の恐ろしさを知っている国の人にとって、ヘビーな作品といえるでしょう。

この作品は、2004年のスマトラ島沖地震の際、タイのリゾート地で津波に巻き込まれたスペイン人一家の実話を元にしています。前半は津波の恐怖と負傷者の痛々しさが悲痛なほどに積み重ねられていきますが、絶望だけでは終わらず、中盤以降は危機的な状況の中で生き抜く家族の姿が描かれます。作品の主題はむしろこちらであると言えます。

作品の中で描かれる被害の惨状は、恐らくかなりマイルドにしてあるのだろうと想像されますが、そんな中だからこそ見える人間の脆さと強さは、じわじわと心に響き、余韻を残します。地震、台風、火山など、様々な災害に備える必要がある日本。大切な家族とどう生きるのか、改めて考えたくなる作品です。

(作品紹介)
>> 2004年末、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)は、3人の息子と共にタイにやって来る。トロピカルムードあふれる南国で休暇を過ごすはずだったが、クリスマスの次の日、彼らは未曾有の天災に巻き込まれる。一瞬にして津波にのみ込まれ、散り散りになった家族はそれぞれの無事を祈りつつ再会への第一歩を踏み出す。

つながり作品

2012年に公開された『映画 それいけ！アンパンマン よみがえれバナナ島』は、「復興」がテーマ。島に寒さをもたらす「こおりおに」のせいでバナナが獲れなくなってしまったバナナ島のために、アンパンマンと仲間たちが、そしてバナナ島の人々(人じゃないけど)が力を合わせます。大人にとっては、ある意味分かりやすいキレイごと。でも、困った人を助けるというアンパンマンの基本的なコンセプトを必要とされる時が、いつか来るかもしれませんよ。

(提供：iPad iPhone Wire)