実使用に近いAS SSD Benchmarkのファイルコピーテストで高い性能を発揮

さらに、SSD向けベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.4729.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。転送速度の測定では、WD40E31Xのシーケンシャルリードが149.36MB/s、シーケンシャルライトが133.15MB/s、WD10J31Xのシーケンシャルリードが101.76MB/s、シーケンシャルライトが95.24MB/sとなった。参考のために、3.5インチ1TB HDDのWD10EADSでも計測したところ、シーケンシャルリードが67.03MB/s、シーケンシャルライトが58.92MB/sとなり、やはりかなりの差がある。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088の転送速度結果

WD40E31X(3.5インチ4TB)

WD10J31X(2.5インチ1TB)

WD10EADS(3.5インチ1TB)

また、AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このファイルコピーテストの結果は、比較的実使用での体感速度に近い。

WD40E31Xのファイルコピー時の転送速度は、ISOが111.19MB/s、Programが65.04MB/s、Gameが77.87MB/s、WD10J31Xのファイルコピー時の転送速度は、ISOが57.03MB/s、Programが43.86MB/s、Gameが52.70MB/sとなった。

それに対し、WD10EADSでは、ISOが33.11MB/s、Programが24.35MB/s、Gameが28.17MB/sであり、WD40E31Xの1/3以下の性能しか出ていない。キャッシュとして8GBのNANDフラッシュを搭載するWD Blue SSHDのメリットがよく出ている。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088のファイルコピー結果

WD40E31X(3.5インチ4TB)

WD10J31X(2.5インチ1TB)

WD10EADS(3.5インチ1TB)

さらに、コンプレッションベンチマークも実行した。コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないランダムデータから、同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて、転送速度を計測するテストである。書き込み時にデータ圧縮を行うSSDなどでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、WD40E31XやWD10J31Xは、多少の上下はあるもののほぼ一定であり、圧縮のしやすさに関わらず、安定したパフォーマンスが得られていることが分かる。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088のコンプレッションベンチマーク結果

WD40E31X(3.5インチ4TB)

WD10J31X(2.5インチ1TB)

WD10EADS(3.5インチ1TB)