パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は8月6日、車室内のコックピットのデザイン性、パネルの操作性を向上する、カーナビゲーションシステム(カーナビ)やディスプレイオーディオなどの表示画面に適した「静電容量方式 曲面タッチパネル」を量産すると発表した。

同社は、自動車のコックピットのデザイン性と操作性向上に向けて、プラスチック樹脂製カバーパネルを高精度に形成できる「射出圧縮成形技術」と「ヒート&クール成形プロセス技術」を開発。これにより、曲面デザインや穴あき成形を可能とした。また、一般的に感度が低下するとされるプラスチック製樹脂製カバーレンズ向けに独自の電極パターン設計とセンシング制御技術を融合した高感度フィルムセンサを開発、これによりプラスチック樹脂製カバーパネルながら高感度を実現したとする。さらに、耐湿、高温、熱衝撃特性などの高い信頼性を確保しつつ、樹脂製カバーパネルと高感度フィルムセンサを積層できる独自の真空貼り合わせ工法技術を開発したことで、高透過、低反射による高い視認性を実現したほか、防眩、反射防止、防汚などのコーティング処理を合わせることで、防眩性(映り込み防止)、低反射、およびタッチ面への指紋付着防止を図ることも可能としたとする。

なお、同製品は5~12インチに対応し、アンチグレア(防眩タイプ)とクリアタイプの選択が可能なほか、AF(耐指紋性)との組み合わせも可能としている。

車載用「静電容量方式 曲面タッチパネル」のイメージ

分解図