キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)とクオリサイトテクノロジーズは8月7日、沖縄のデータセンターを利用する中小企業向けハウジング・サービスである「お手軽運用パック」を提供開始する。月間利用料金は4万6,500円(税別)から。2016年12月末までに100セットの販売を目指す。

お手軽運用パックのサービス概要

「お手軽運用パック」は、システム専任者がいない中小企業向けに、沖縄のデータセンターの共有ラック1/8ラック・スペース(5U)とデータセンターで預かるサーバ/ルータ/ファイアウォール装置の保守・監視をトータルで提供するもの。データセンターで運用管理するサーバの台数に応じ、プランを2種類から選択できる。また、沖縄は震災リスクが低いといい、基幹システムやファイル・サーバ、グループウエア・サーバの運用の他、オンプレミスのバックアップ・サーバやDRサイトとしても利用可能としている。

沖縄のデータセンター

キヤノンS&Sは全国約200か所の拠点を持ち、同サービスの販売に加え、サポート・センターと各拠点のサポート部門が連携して復旧対応を行う。

クオリサイトテクノロジーズは、沖縄データセンターでのPing監視、障害発生時の機器の電源状態確認やオン・オフ作業など、現地で必要なサポートを行う。

またキヤノンS&Sはサポート・センターを中心に、導入拠点のサポート、沖縄営業所のサポート、および常駐オペレータによる24時間365日の運用体制を持つ沖縄データセンターの4拠点で連携を図り、保守サポートを行う。

同サービスはNECのサーバ「Express5800」の利用が前提で、NEC独自というマネジメント・チップにより、遠隔地からの温度/電圧/CPU/FAN/電源などの状態監視やサーバ操作が可能という。

運用にNECのサーバの管理機能を利用

さらに同社はユーザー企業に対して、ハードウェアの監視からサーバOSやVPN装置の障害切り分け、復旧対応(リカバリー)のサポートまでをトータルで提供することで、安心・安全なサーバ運用を実現するとしている。

お手軽運用パックの保守の概要

同サービスのプランは、「お手軽運用パック プランA」「同プランB」の2種類。

プランAは、EIA規格19インチ・ラックで利用可能ユニット数は4U(全体では5U、メンテナンス用に1U)、供給電源は100V5A、サーバ2台のOS障害切り分け・復旧保守、VPN装置1台の障害切り分け・復旧保守、サーバ・ハードウェア監視、電源OFF/ONサービスで構成し、月間利用料金は6万3,500円(同)。

プランBの構成はプランAとほぼ同じだが、運用管理するサーバの台数は1台となる。月間利用料金は4万6,500円(同)。

なおいずれのプランでも、サーバ本体、VPN装置および初期・構築費用、インターネット回線費用が別途必要。