日立ソリューションズとサイボウズは8月5日、SBSホールディングスと国内の主なグループ会社13社の共通グループウェアとして、サイボウズのエンタープライズ・グループウェア「サイボウズ ガルーン」をアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築し、2015年4月に稼働開始したと発表した。

システムの構築は、日立ソリューションズのグループ会社である日立ソリューションズ・クリエイトがサイボウズと連携して取り組み、AWSについては、AWSを利用したシステムの設計から構築・運用までをワンストップサービスとして提供できる日立ソリューションズが担当し、約4カ月で構築を完了した。

今回、「ガルーン」から社内の複数システムへのシングルサインオンが実現されているほか、クライアント証明書を端末にインストールし、パスワードによるログインと合わせた二要素認証を導入したことで、社外からのアクセス時のセキュリティを強化した。

クライアント証明書を活用し、社外アクセス時のセキュリティを強化

SBSホールディングスの情報システム部門に対し、ITリソースの管理ツールなどを提供することで、システムの稼働状況の把握や改修計画の策定が容易に行えるよう支援した。

また、「Amazon Web Servicesのための運用支援サービス」を適用することで、システムの今後のサーバ処理能力の向上やデータ量の増加にも対応可能な拡張性の高いシステム運用を実現した。

2500名の「ガルーン」ユーザーのシステム利用を支える体制として、システムやデータのバックアップサービスを提供し、障害時の迅速な復旧に備えるとともに、24時間365日対応の監視サポートによる保守を担当することで、AWS上の仮想サーバに対する障害時・災害時の運用を強化した。