エアバスで市街地へ! 朝食に飲茶を

いよいよ、香港国際空港に到着。市街地へはエアポートエクスプレスやタクシーでアクセスできるが、一番手軽な方法は深夜早朝にも運行しているエアバスだ。香港の中心地である九龍(尖沙咀: チムサアチョイ)へは33香港ドル(約520円)で行ける。路線や時間帯によって異なるが、九龍までの所要時間は60分程度となる。

香港国際航空前のバスターミナル。バスは乗車前に清算となる。6時からターミナル前のチケット売り場でチケットを購入できるが、チケットがなくても車内で支払えば乗車できる(おつりは出ない)

深夜便で香港に到着した人は、予めホテルにチェックイン時刻を伝えた上でホテルに泊まるのが無難だろう。ただし、26時など遅い時刻のチェックインでも1泊となる。なお、空港周辺のホテルは割高なので、バスで移動してホテルを選んだ方がいいように思われる。街では早朝から飲茶やお粥、パン、ハム・エッグやトーストなどの朝食プレートを提供するお店が開いているので、朝一番からたっぷり香港グルメを堪能していただきたい。

チムサアチョイ駅から徒歩5分の「点一龍」は8時から営業。周りを見てみると「脆網皮海皇鮮腸粉」(59香港ドル/940円)を頼んでいる人が多かったので注文。海老入りの湯葉揚げを米粉クレープで包んだ一品で、ボリュームもあってオススメだ

同じく点一龍の「雪影叉焼包」(33香港ドル/530円)。チャーシュー入りのメロンパン風の飲茶で、ほんのりココナッツが香る

弾丸香港旅は九龍を起点に

香港を旅行する場合、エリアはざっくり3つに分けられる。まず、空港や香港ディズニーランド・リゾートなどがある「ランタオ島」、旺角(モンコック)やチムサアチョイなど庶民的な街並みや香港らしい混沌とした華やかさをもつ「九龍」、そして、上環(ショウワン)や湾仔(ワンチャイ)など高層ビルの間をトラムが走るなど随所に下町情緒が感じられる「香港島」である。ただ、週末だけの弾丸旅行の場合は、チムサアチョイなど九龍のホテルを利用した方がアクセスの面で何かと便利だ。

「世界最大の光と音のショー」としてギネスが認定している夜景のエンターテイメント「シンフォニー・オブ・ライツ」は、毎日20時に行われる。九龍半島のプロムナード、アベニュー・オブ・スターズからがベストスポットで、MTRチムサアチョイ駅から徒歩8分程度となる

ブルース・リーは眠らない(アベニュー・オブ・スターズにて)

香港島へはフェリーが最安

主要エリアにはMTRと呼ばれる地下鉄網が張り巡らされているが、香港のタクシーは初乗りが300円程度(香港島と九龍エリアの場合、初乗りの2kmは22香港ドル/約350円)で、手を挙げれば流しのタクシーを止められるので、最寄り駅からホテルまでの近距離でも便利に活用できる。なお、大きな荷物や九龍~香港島をつなぐ海底トンネルを通る場合は追加料金があるのでご注意を。

また、九龍~香港島はMTRやタクシーでも行けるが、お得にかつ、旅の情緒も楽しみたいならスターフェリーがオススメ。路線や曜日、席によって料金が変わってくるが、大人2.5香港ドル(約35円)から利用できる。所要時間は7分程度で、4分~20分間隔で運航されている。

スターフェリーで香港の風を感じながらの船旅を

丸1日だけの旅行となるとあれこれ詰め込むことが難しいかもしれないが、「今回は九龍だけ」などとポイントを絞れば、香港グルメも夜景も結構いろんなことが楽しめるはずだ。なお、バニラエアの場合、香港国際空港のメインターミナルである第1ターミナルではなく第2ターミナルから出国となるので注意しよう。とは言え、ターミナル間は歩いて5分程度なので、間違えてしまってもあわてなくて大丈夫だ。それではよき週末香港旅を!

※1香港ドル=15.9円で換算。記事中の価格・情報は2015年7月取材時のもの
※取材協力: 成田空港、バニラエア