Grand Theft Auto V(グラフ55~59)
Rockstar Games
http://www.rockstargames.com/V/ja_jp
最初にお断りしておかなければならない。筆者のGTA VはSteam経由で購入したので、自動的にアップデートが掛かるのだが、この結果として性能がずいぶん改善してしまった「らしい」。
そもそもプログラム自体がだいぶ更新され、例えば「最初の画面で一定時間経過すると勝手にシナリオが始まってしまう(=ベンチマークに戻れない)」という問題は解決している。
その一方でまだおかしいところもあり(Photo28)、今回のベンチマークの途中で何回かテストそのものが正常に起動しなかった。そんなわけで、以前のGeForce系のデータが全くアテにならない。なので本来ならばGeForce系に関してデータを取り直す必要があるのだが、なにしろ器材が手元にないのでそれはかなわない。そんなわけで、この結果に関してはR9 290X vs R9 Fury/Fury Xが主眼で、GeForce系は参考データと割り切っていただきたい。
Photo28:右上のビデオメモリの項目を参照。必要とするメモリがたったの2.2GBというのはだいぶ節約というか最適化が進んだのだと思うが、なんでオンボードメモリが約8EBytesと認識されてるのやら? |
さてまずは平均フレームレート(グラフ55)で、なんかR9 Furyが不思議な傾向になっているが、それはともかくR9 290Xと比較すると結構な性能改善が見られる。R9 290X vs R9 Fury Xという比較だと1280×720pixelですら50%増し、4Kでは2.5倍以上の性能アップとなっている。4Kで平均70fps以上(R9 Furyですら60fps以上)なのは結構優秀だと思う。
最大フレームレート(グラフ56)も面白い傾向だが、十分に性能が高いことは間違いない。妙なのは最小フレームレート(グラフ57)で、R9 Furyが妙に落ち込むのに対し、R9 Fury Xは25fps程度で一定である。
もっともこうした頻度がどの程度あるか? でいうと、30fps(グラフ58)ではR9 Fury/Fury Xは99.9%がこれをキープしており、わずか14%のR9 290Xとは大違いである。60fps(グラフ59)に至ってはR9 290Xが0.4%(3回合計で9577フレーム中38フレームのみ)しか達成できていないのに対し、R9 Furyで59.3%、R9 Fury Xでは76.4%の達成率なのはかなり優秀としていいだろう。
余談になるが、GeForce系でこのテストを行った場合で、4Kの60fps達成率がGTX 980 Tiですら0.1%というのは何かしらプログラム側に問題があったとしか思えない。なので現在のバージョンで再テストするとまた違った結果になると思われる。というわけで、ここではあくまでもRadeon系列でのみの評価になるが、取りあえず4KでもR9 Fury/Fury Xは十分な性能を提供できるとは言って良いと思う。