再建案は8月5日の債権者集会で議論される

民事再生手続き中のスカイマークに関して、エアバスとともに大口債権者であるエアバスと米リース会社のイントレピッド・アビエーションは7月15日、デルタ航空をスポンサー候補に選んだと正式に発表した。現在、スカイマークのほかイントレピッドからも再生計画案が提示されており、8月5日の債権者集会で議論される見通しとなっている。

イントレピッドがデルタ航空を選定した理由として、デルタ航空は強力なバランスシートや消費者に対する革新的な技術開発など持ち合わせており、日本路線においても65年以上の運航実績があることをあげている。

また、イントレピッドのフランクリン・プレイ社長兼最高経営責任者は、「私たちは支援会社としてデルタ航空を選んだ。最大債権者である私たちの最終目標はSKYを再生させることだ。私たちが提示する再生案を採択するようお願いしたい」と、債権者へ支持を求めている。

スカイマークは5月29日にANAホールディングスの支援を軸とした再生計画案を、6月10日にはイントレピッドからも再生計画案を東京地方裁判所に提出し、ともに6月15日付で付議決定された。イントレピット案ではスポンサーに関してインテグラル以外の固有名詞を記載せず、エアラインのスポンサーに関しても複数の航空会社と交渉中(固有名詞の記載なし)としていた。

8月5日の債権者集会では成立に債権総額の1/2以上の賛成などが条件となっており、イントレピッドはスカイマークの最大債権者として、再生計画案の選定に大きな影響力を持つことが予想される。