ZMPは、人間の動作と作業対象の動きを同時に計測可能なモーションキャプチャシステム「ZMP IMU-Z Body Motionセンサパッケージ」を開発、販売を開始したと発表した。

同システムは、3軸加速度・3軸ジャイロ・3軸地磁気センサを搭載した小型モーションセンサを17個と、任意の対象物に取付可能なセンサ1個(最大3個)、専用全身スーツ、計測用機器、およびソフトウェア開発環境から構成されたもの。例えば、自動車分野では、ドライバーの全身とステアリングにセンサを取り付けることで、ドライバーの運転動作とステアリングの動きを同期して計測することを可能とするという。

また、各センサにIDが付与されているため、計測点の取り違いが発生しないほか、17個のセンサから取得した姿勢データと運動学を組み合わせ、各部位の位置を特定して表示することができる。

さらに、モーションキャプチャシステム構築に必要な機能(3D表示、信号フィルタリング、姿勢推定器、運動学、行列、クォータニオン演算)がソフトウェア開発環境として提供されており、任意のモデルの構築も可能となっている。

価格は、センサ17個、電源・ケーブル、開発環境(IMU-Z SDK)、全身スーツ、計測機器(Windows PC)をセットにしたバージョンで、一般が250万円(税別)、アカデミックが200万円(同)、センサ18個(全身用17個+任意取付用1個)、電源・ケーブル、開発環境(IMU-Z SDK)、全身スーツ、計測機器(Windows PC)をセットにしたバージョンで、一般が259万8000円(同)、アカデミックが207万8000円(同)としている。また、上半身モデルや下半身モデルのセット販売も行っているという。

モーション計測の例