テイオー産業はこのほど、システムキッチン「UROCO na KITCHEN(ウロコなキッチン)」を開発。6月5日~7日、東京ビッグサイトで開催された住宅設備・建材EXPO「朝日住まいづくりフェア」にて初公開した。

「UROCO na KITCHEN」を「朝日住まいづくりフェア」にて初公開

天竜杉の間伐材を新たな有効活用

同製品は、静岡・天竜杉の間伐材化粧パネル「UROCO」を使用した、セミオーダー式のシステムキッチン。日本三大人工美林として知られる天竜杉は、植林後一定年月ごとに間伐を繰り返すことで住宅資材として適した太くて真っ直ぐな樹に育てられる。森林保全の観点からも、適正な間伐は欠かすことができないという。

同製品に使われているパネルの原板は、天竜杉の間伐材の中でも樹齢の高い樹のもっとも外側の材で、これまで一般に流通することのなかった部分を有効活用している。従来はバイオマスの原料やペレット、集成材の材料などに利用されることが多かった間伐材に、人目につく化粧材として利用する価値を見出したことで、間伐材の新たな利用促進が期待される。

今後は、インテリアとしてのキッチンの美しさとともに、間伐材を積極活用することで森林の保全にもつながることを広く発信するため、全国の一般消費者を対象に9月よりインターネット販売を予定している。価格は未定。