日本SGIは7月1日、日本原子力研究開発機構(JAEA)より理論演算性能が約2.4PFlopsとなる次期スーパーコンピュータ(スパコン)システムを受注したと発表した。

同システムは、SGIのブレード型クラスタサーバ「SGI ICE X」を中核とする大規模並列計算システムで、インテルのXeonプロセッサ E5-2680 v3を搭載した計算ブレードが2510ノード搭載され、総計6万240コアと156.87TBのメモリ、4x FDR InfiniBandなどとの組み合わせにより、理論演算性能は約2.4PFlopsとなるとする。

また、ストレージシステムには総物理容量が約5PBの「SGI InfiniteStorage 17500」が採用される予定で、科学技術分野での評価が高いオープンソースの「Lustre File System」を用いて、大量の計算データを円滑に読み書きするための高速で安定した並列ファイルシステムを構築するという。さらに、ISVアプリ処理部、可視化処理部、ログイン処理部の各システムには、それぞれ「SGI Rackable Standard-Depth Server」が導入されるとしている。

なお、この新システムは2015年11月より稼働を開始する予定だという。