電通は6月30日、企業Facebookページに対する生活者リアクションを拡大するコンテンツプランニングツール「D-SCOOP」を活用したサービスの提供を開始した。

同社は、D-SCOOP開発のため、10業種からFacebookページのファン数が多い30企業を選択し、1年間にわたる全投稿(1万4,517件)を分析。その結果、生活者によるリアクションが大きい上位1,200投稿(全体の約8.3%)は、全体平均と比較し約3.5倍もの反応を得たことが分かった。

また、リアクションの大きい投稿から「Season(季節ネタ)」や「Greeting(ファンへの挨拶等)」といったキーワードなど、31個の要素が浮上。このことから、生活者のリアクションにはこの31要素が絡み合いながら影響していることが判明したという。

同結果を受け、D-SCOOPでは、「投稿内容の主題(TOPIC)」や「投稿写真・動画の主体および表現(VISUAL)」「投稿の記述における工夫点(TEXT)」「運用の方法(OPERATION)」という4つの視点から、Facebookにおいて生活者に反響を呼ぶ投稿を生み出す手法を採用。

これらと31個の要素を組み合わせ、投稿のベストパターンを示唆していくほか、ファン数とリアクションの多い10業種30企業による投稿とのバランスや、リアクションなどの点で比較照合も可能となる。これにより、評価基準の設定やPDCAの構築に役立てることが可能だ。

D-SCOOPの概念図

電通は今後、D-SCOOPを活用したコンサルティング・サービスを提供するほか、Facebook以外でも運用上の評価基準やPDCAの仕組みを開発し、企業のソーシャルメディア・マーケティングを総合的に支援していく。