新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は6月30日、複数の洋上ウィンドアームから発電される電力を、複数の洋上変電所で集電・直流変換して、複数の陸上変電所へ送電する多端子直流送電システムの開発に着手すると発表した。

多端子直流送電システムは、送電ロスが少ない直流で送電することで、効率的な長距離送電が可能となることに加え、多端子化することで、大規模需要地から離れた風力発電適地に設置された複数のウィンドファームから発電される電力を、陸上変電所を新設することなく、既存の接続可能量の大きい系統へ効率的に送電することができるといったメリットがある。

NEDOは多端子直流送電システムの実現に向け、シミュレーションモデルや国内系統のモデルケースから、発電した電力を効率よく直流で送電するための計画・設計、事業性の評価などを行うほか、送電系統に事故が発生した際に、その事故区間を系統から切り離し、健全な回路による電力供給を継続する直流遮断器や、直流送電向けの海底ケーブルの開発および敷設方法の低コスト化について検討を進めるとしている。

多端子直流送電システムのイメージ