人間の身体は、寝ている間にたった一晩でコップ2杯分の汗をかくといわれている。その水分を吸い取った布団というのは、カビや雑菌の温床。さらに、湿気はアレルギーを引き起こす主要因とされるダニが繁殖するのにうってつけの条件ともなる。

1年の中でも特に湿気に悩まされる梅雨のシーズンは最も布団ケアが必要になる季節だ。そこで今回は、梅雨本番のまさにこの時期、知っておきたい布団ケアの基礎知識と、布団ケアに便利な家電製品を紹介したい。

気象庁によれば、関東は6月8日ごろに梅雨入り

布団ケア家電といえば

布団ケアのための家電と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが「布団クリーナー」だ。韓国生まれのレイコップが初めて、布団用の掃除機を発売し、2013年には日本でも「レイコップRS」をリリース。主婦層を中心に話題となり、瞬く間に支持を集める人気商品となった。レイコップは、もともとアレルギーに悩む患者のために、医師自らが開発したもの。新たな市場を創り出し、日本や欧米のメーカーも次々と参入している。2015年はまさに"布団クリーナー元年"とでもいえる年で、各社から多様な布団クリーナーが登場している。

現在、すでに発売されている布団クリーナーの定義は、布団のゴミやハウスダストを取り除くための掃除機といったところ。布団の上を吸引するだけなら、通常のキャニスター型やハンディ型でも可能だが、布団やシーツ、カバーといった柔らかいものの上をスムーズに滑らせるのは難しい。さらに、適切な吸引力や、寝具にピタっとくっつくかを考えると、やはりそれ専用に設計された製品のほうが使い勝手がいいのだ。

使いやすさや吸引力だけでなく、繊維の奥に潜むハウスダストを浮かび上がらせて吸引するために、布団を叩くという機能や、温風を吹き出してダニにダメージを与える機能、紫外線を照射して除菌する機能を併せ持つ製品も多数ある。そこで、現在発売中の主要な布団クリーナー5製品と主な特徴を次ページ以降にまとめてみた。