米オラクルの取締役会経営執行役会長 兼 チーフ・テクノロジー・オフィサーであるラリー・エリソン氏は6月22(米国時間)、開発者・IT担当者・ビジネスユーザー・アナリストがクラウド・アプリケーションをシンプルに構築・拡張できる広範かつ統合的なクラウド・サービス「Oracle Cloud Platform」に新たなサービスを追加することを発表した。

今回、24種類以上のサービスが追加されたが、主な新サービスは「Oracle Database Cloud - Exadata」「Oracle Archive Storage Cloud」「Oracle Big Data Cloud」「Oracle Integration Cloud」「Oracle Mobile Cloud」「Oracle Process Cloud」。

「Oracle Database Cloud - Exadata Service」は、データベースマシン「Oracle Exadata」の性能をクラウドで利用できるもの。同サービスの一部としてクラウド上に導入される「Oracle Database」は、オンプレミスで導入されている「Oracle Database」と互換性を持つため、ハイブリッドクラウド環境の構築も可能。

「Oracle Archive Storage Cloud Service」は長期保存が必要なアプリケーションとワークロードのためのストレージサービス。企業財務記録、医療・医薬品アーカイブ、文化保護コンテンツ、保険記録、マスター・デジタル・フィルムなど、アクセス頻度が少ない大規模データの格納に適している。

「Oracle Big Data Cloud Service」と「Big Data SQL Cloud Service」は、企業がビッグデータを取得・管理できるように、HadoopおよびNoSQLデータベース上のさまざまなワークロードを実行するためのプラットフォーム。

「Oracle Integration Cloud Service」は、クラウド環境およびオンプレミス環境のアプリケーションを連携させるサービス。事前構築済みの連携機能やベストプラクティスの推奨を通じてアプリケーション連携を実現する。

「Oracle Mobile Cloud Service」は、モバイル環境向けのバックエンドシステムを提供するサービス。同サービス上で、モバイル・アプリの開発と展開が行えるほか、モバイル・アプリの利用状況を把握することも可能。

「Oracle Process Cloud Service」は、IT部門の手を借りずにプロセス・アプリケーションのデジタル自動化を推進・実現する機能をビジネス・ユーザーに提供するサービス。