地球環境への配慮から、近年ますます注目されている太陽光発電。上手に利用すれば毎日の光熱費を節約することもでき、地球環境だけでなく家計にもとっても優しいんです。今回は、家庭でできる太陽光発電に実際にどのような商品があるのかを見ていきましょう。

太陽光パネルは大手メーカーをチェック

まずは屋根に搭載する太陽光パネルです。大手3社の発売予定も含めた最新商品(2014年5月現在)を比較してみましょう。

パナソニックのHIT 244αは、公称最大出力244W。太陽エネルギーから電気エネルギーに変換したときの割合を示すモジュール効率は19.0%、メーカー希望小売価格は135,000円(税抜)です。電荷の消失を抑える「ヘテロ接合型構造」を採用し、より多くの電気を発生させます。

東芝のSPR-250-NE-WHT-Jは、公称最大出力250W、モジュール効率20.1%、メーカー希望小売価格は182,500円(税抜)。太陽光をさえぎる電極をすべて裏面に設計する「バックコンタクト方式」を採用し、高い発電効率を実現しています。

シャープのBLACKSOLAR NQ-220AEは公称最大出力220W、モジュール効率19.1%、メーカー希望小売価格は125,700円(税抜)となっています。国内で唯一JAXAに認定されている太陽電池メーカーであり、多くの人口衛星にも採用されている高い耐久性を誇ります。

大手電機店などに行くと商品見本と共に、比較表があるので商品の比較がしやすい

蓄電池にも要注目

次に、蓄電池をご紹介します。太陽光パネルで発電した電気を蓄電しておくことはこれまで難しいとされてきましたが、蓄電池を使うことでこれが可能になるのです。昼間にたくさん発電した電気を貯めておき夜に使うことができれば、光熱費の大幅な節約になり家計にも優しいですね。また、万一の事態に備えた非常用の電源を確保することも可能です。

BYDのMEPS-1000Iは、容量2400Wh 、出力1000Wで、キャスターが付いており屋内ならば場所を選ばずさまざまな家電に使え、コンセントからの蓄電も可能です。施工工事も不要で手軽に導入できます。メーカー希望小売価格は650,000円(税抜)。

蓄電池は蓄えておけば緊急災害時にも使えるので防災対策にもなる

このようにたくさんのメリットを持つ蓄電池ですが、家庭内に限られたものではありません。近年では、持ち運んで屋外で使用できるポータブル蓄電池も登場しています。トータル・アイ社のTOTAL WINは、最大出力10Wの太陽光パネル5枚を搭載しており、コンパクトに折りたためば片手で持ち運びが可能です。液晶インジケーターが搭載されており、発電量と使用量を一目で確認することができます。また、防塵・防水機能も搭載されているので、砂埃が舞う屋外や急な雨にも対応ができ、レジャーやアウトドアに大活躍しそうです。

畳むとスーツケースサイズの大きさになり、コンパクトに持ち運びができる

以上のように、太陽光発電のさまざまな商品をご紹介してきました。これからの季節は、一年で一番太陽が降り注ぐとき。太陽光と上手に付き合って、環境や家計についても考え直してみませんか。


株式会社回遊舎

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。