富士通は6月18日、高島屋のタカシマヤポイントカードの入会申し込みや変更手続きをタブレット端末で行う受付システムを構築し、高島屋が日本橋店でサービスを開始したことを発表した。

同システムにより、来店した利用者はタカシマヤポイントカードの入会申し込みや変更手続きを行う際に、紙の申込書を記入することなく、売り場やカードカウンターに設置してあるタブレット端末に必要項目を入力して手続きを行うことができる。

タブレット端末を活用したポイントカード入会申し込み風景

今回、インターネット網を使わない閉域LTE網でシステムを構築することで、外部にデータを漏らさない対策を図ったほか、タブレット端末が紛失・盗難にあった際はリモート操作でデータを消去できる。

また、受け付け用端末には「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q775/K」を導入。同端末はスタイラスペンでの高性能な手書き文字認識エンジンを搭載し、高い認識率とスピーディーな入力を可能にする。

タブレット上で顧客が書いた文字を認識するため、紙の申込書の情報を手入力でシステムに打ち込む際に漢字の判別ができないなどの従来の問題を解決し、入力データの精度を向上させる。加えて、手入力作業により従来は約1週間かかっていた顧客情報システムなどの関連システムとのデータ連携が翌日に可能となり、作業負荷軽減と業務スピードの向上を実現する。

同システムは今後、全国の各店舗への導入が予定されている。