インターベットはこのほど、農林水産省から、犬用ノミ・マダニ駆除剤「ブラベクト錠112.5mg、同250mg、同500mg、同1,000mg及び同1,400mg」(以下「ブラベクト錠」)の製造販売承認を取得したことを発表した。

「ブラベクト錠」は動物病院からのみ処方される

同社によると、マダニの寄生は、犬の皮膚炎、貧血、栄養障害などの病気の原因になるという。さらに、ペットに寄生するダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの疾患について、人に対する死亡被害も報告されていることから、確実なダニの駆除が望まれている。

「ブラベクト錠」は、同社が所属するMerck&Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.が開発した動物用医薬品。犬が好むフレーバーのチュアブルタイプの薬で、ノミ・マダニ駆除に即効性があるだけではなく、殺虫効果が長いのも特長だという。通常1カ月ごとに投薬する既存製品より長く、3カ月にわたって効果が持続する。

有効成分であるフルララネルは、日産化学工業が発明したもので、犬に対して高い安全性を有している。すでに同商品は、EU(欧州連合)で2014年4月、米国において2014年6月から販売されている。今回、農水省から製造販売承認を取得したことを受け、国内の動物病院でも処方が開始するとのこと。