ローカルPCにある重要データのバックアップも簡単

NetBak Replicatorは高機能なバックアップツールであり、Turbo NASユーザーなら無料で利用できる

NASの用途はさまざまだが、PCの重要データをバックアップするという使い方は、その中でもメジャーであろう。TS-212Pでは「NetBak Replicator」というPC用バックアップツールが用意されており、きめ細かなバックアップが可能だ。

NetBak Replicatorは、QSyncのクライアントと同じくダウンロードで入手する。NetBak Replicatorは高機能なバックアップツールであり、簡単なシンプルモードに加えて、細かな設定をしたい人向けの拡張モードが用意されている。

シンプルモードは、バックアップするファイルやフォルダを指定するだけで、即座にバックアップが開始されるインスタントバックアップに対応。拡張モードでは、インスタントバックアップ以外に、オートバックアップやスケジュールバックアップも利用でき、自分の使い方にあわせたバックアップが可能だ。

(1) NetBak Replicatorをダウンロードして、インストールを開始

(2) インストールが完了したら、NetBak Replicatorが起動

(3) NetBak Replicatorの初期設定ウィザード画面。「開始」をクリック

(4) NASのどのフォルダにバックアップをするか指定

(5) これで初期設定が完了

(6) NetBak Replicatorは、シンプルモードと拡張モードという2種類のモードを備えている。こちらはシンプルモードのトップ画面

(7) シンプルモードのインスタントバックアップでは、バックアップするファイルやフォルダを指定するだけで即座にバックアップが開始される

(8) Turbo NASへのバックアップ中の様子。進捗状況などが一目で分かる

(9) こちらは拡張モードの設定画面。オートバックアップ以外に、スケジュールバックアップやインスタントバックアップも選べる

(10) スケジュールバックアップでは、定期的にバックアップを行わせることができる

Turbo NAS(TS-212P)自体のデータをバックアップする

PCの重要データをTS-212Pにバックアップするのはいいが、TS-212P自体のバックアップも必要とお考えの方もいるだろう。TS-212PをRAID 1構成にしておけば、どちらか片方のHDDがクラッシュしてもデータは無事だが、ほぼ同じタイミングでHDD×2台の両方に障害が出る可能性も、ないとはいえない。念には念を入れて、TS-212P自体のHDDもバックアップしておけば安心だ。

TS-212P自体のHDDをバックアップする方法は、大きく分けて3つある。一つは、他のTurbo NASにバックアップする方法で、もう一つUSB経由で外部ストレージを接続し、そこにバックアップする方法。最後の三つ目が、クラウドストレージにバックアップする方法だ。

この中で一番手軽なのが、USB経由で外付けHDDを接続し、そこにバックアップする方法だろう。TS-212P本体前面、あるいは後面のUSBポートに外付けHDDを接続し、管理者用IDでTS-212Pにログインしてバックアップマネージャを開く。バックアップマネージャで外部ドライブを選び、どのフォルダをバックアップするかを選択する。

USB経由で外付けHDDを接続し、バックアップマネージャで外部ドライブを指定

TS-212P本体のどのフォルダの中身をコピーするのかを決定し、「ジョブの作成」をクリック

TS-212Pは、クラウドストレージを利用したバックアップにも対応している