宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月2日、2015年12月3日に実施予定の地球スイングバイに向け、第2回目となるイオンエンジンの連続運転を6月2日から6日にかけて実施すると発表した。

地球スイングバイに向けたイオンエンジンの連続運転は合計約500時間の稼働が計画されており、すでに2015年3月3日から21日にかけて実施された第1回目の連続運転において409時間の稼働を達成していた。第2回目となる今回は、残りの約100時間の連続運転が計画されており、JAXAでは、この連続運転の結果を踏まえ、地球スイングバイまでの間に、必要に応じて軌道微修正のためのイオンエンジン稼働を行う可能性もあるとしている。

なお、6月2日14時(日本時間)の時点のはやぶさ2の航行位置と状況は、地球から5731万km、太陽から1億5442万km、赤経152.53度、赤緯8.91度、航行速度(対太陽)28.83km/sとなっている。

地球スイングバイをする「はやぶさ2」の想像図 (C)池下章裕氏/JAXA