今や企業のSNS活用が当たり前の時代となり、消費者がソーシャルメディア上で、企業の発信する製品やサービスに関した情報に触れる機会も格段と増えています。

これまで、主に消費者間で交わされる「クチコミ」情報が、購買行動に与える影響の大きさは知られてきましたが、企業の公式アカウントが発信した情報は、直接的に購買意欲に影響することが出来ているのでしょうか?

そこで今回SMMLabでは、企業の利用度が高いFacebookやTwitterなどを積極的に活用している消費者約3,500名を対象に、SNSからの企業発信情報の取得状況と、購買意欲への影響を調べてみました。

「企業/ブランドのSNS公式アカウントからの情報取得に関する意識調査」結果

■調査概要
調査名称 : 企業/ブランドのSNS公式アカウントからの情報取得に関する意識調査
調査主体 : アライドアーキテクツ株式会社
調査時期 : 2015年4月3日~4月14日
調査方法 : Facebookアプリ「モニプラ」(https://apps.facebook.com/monipla/)上でアンケート調査を実施
有効回答数 : 3,582名

※本調査の内容を転載・ご利用いただく場合は、「アライドアーキテクツ株式会社調べ」とクレジットを記載してください。

Q. ソーシャルメディアで好きなブランドや企業のアカウントから情報を得ていますか?

まず、ソーシャルメディアでの企業発信情報の取得経験について聞いてみたところ、全体で約8割が企業発信情報を取得していると答えました。

男性が71%であるのに対して女性は83%と、ソーシャルメディアの活用が活発であると言われている女性の方が、企業情報の取得に関しても高い傾向だと言えます。

Q. ソーシャルメディアで企業発信情報を取得するようになったきっかけは何ですか?

SNS公式アカウントから情報を得るようになったきっかけについては、「キャンペーンや広告が気になったから」と回答した人が67%となり男女ともに最多に。次いで「もともと知っていて好きだったから」(48%)、「お得な情報があるから」(44%)という結果になりました。

また、男女ともに20%が「購入を検討しているから」と回答しており、商品/サービスの購入前の情報収集ツールとしてSNSが活用されている状況が窺えます。

Q. ソーシャルメディアで情報を得るようになってから、そのブランドや企業の商品を購入しましたか?

企業発信情報の取得開始後の購買経験を尋ねたところ、全体で4割超が実際に「購入した」と回答。「機会があれば購入したい」や「購入してはいないが気になっている」という、購入にポジティブな回答を合わせると、95%に購入意欲向上の変化が見られました。

まとめ

今回の調査では、購入検討の対象ではなかった企業やブランドであっても、ソーシャルメディアでの情報接触を通じて、購買にいたる消費者が4割を超えることが分かりました。

これは、企業発信であっても、ソーシャルメディアを通じてしっかりと消費者に情報を届けることが出来れば、購買意欲を向上させることが出来るということです。

企業のソーシャルメディア活用も成熟期を迎え、「いいね!」やフォロワーの数を増やすことの価値が、以前に比べて低く考えられがちです。しかし、まずは「知ってもらう」「繋がってもらう」ために、Facebookページのファンを増やしたり、Twitterのフォロワーを増やす施策が、今後も引き続き重要であると言えます。

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

関連記事

【アンケート調査結果大公開!】Facebookユーザーの企業・ブランドSNS利用実態調査2014

ログイン頻度は?フォロワー数は?Instagram(インスタグラム)国内ユーザーの利用状況を調査!

日本企業のFacebookページファン数上位2000社超のデータを分析!「非アクティブアカウント」削除によるファン数減少率ジャンル別グラフ