安室奈美恵の新アルバム「_genic(ジェニック)」(6月10日発売)の収録曲「Golden Touch」のMVがYouTube上にて公開され、その演出が話題になっている。

「Golden Touch」のPVの冒頭では、指をムービーの上に置くようにアナウンスが。YouTubeで動画を見るときまず行わない動作なので、それがまず新鮮だ

「Golden Touch」のMVは、カンヌ国際広告祭をはじめ数々の受賞歴を持つ、クリエイティブディレクター・川村真司氏率いるクリエイティブ・ラボPARTY NYと、NYとLAを拠点とする映像プロダクションLOGANによる作品。このMVはアーティスト自身が歌う姿や歌詞に沿ったドラマ映像などではなく、体験型コンテンツであることを重視した演出で展開される。

映像のコンセプトは、楽曲タイトル「Golden Touch」から採った"Touch(タッチ)"。映像のある一点に指を置きながら観ることで、さまざまな"タッチ"を疑似体験することができる。自分の指が映像を動かしているかのように錯覚する演出がめまぐるしく展開され、目が離せない。スマホやタブレットといったタッチスクリーン端末が普及した今だからこそ、多くの人がすぐに体験できる手軽さと目新しさが印象的だ。

このPVに関してクリエイティブラボ・PARTY川村氏は、「実際には触っていないのに、触っているような気がするような体験を作るために、さまざまな試行錯誤をしました。どのくらいズームすれば押しているような気がするか、どのくらいのスピードで画面がスライドしたら物体を倒しているように感じるか。科学実験をしているような気持ちでいろいろ試すのがとても楽しかったです。」とコメントしている。ちなみに、アルバム発売を記念して、画面に触れている間だけ「Golden Touch」の映像が流れるスマホおよびタブレット用スペシャル・アプリも発売予定される予定ということだ。