パナソニックは、6月1日に炊飯器「Wおどり炊き」、6月20日にスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」を発売する。いずれも同社のフラッグシップモデルだ。発売よりひと足早く、新製品を体験してきたのでその様子をレポートしよう。

「Wおどり炊き SR-SPX5シリーズ」と「3つ星ビストロ NE-BS1200」

ご飯の甘みとハリがさらにアップ

Wおどり炊きとは、釜底と側面のIH切り替えによる高速交互対流で米を均一に加熱する「大火力おどり炊き」と、加圧・減圧を繰り返して米をおどらせることで芯まで加熱する「可変圧力おどり炊き」を組み合わせたもの。Wおどり炊きシリーズは、パナソニックの炊飯器で最上位機種に当たる、プレミアムな炊飯器なのだ。

このたび発売する「SR-SPX5シリーズ」は、これまで調圧ボールを利用していた圧力方式を一新。ステッピングモーターの回転によって減圧弁を開閉することで、本体サイズはそのままに、減圧穴の面積を従来の2倍に拡大した(調圧ボールだと面積拡大にともなって、より大きなものを採用する必要がある)。減圧穴の面積が大きくなると、減圧時間は半減、「おどりパワー」(減圧時に発生する強力な泡の熱対流)は2倍にアップする。また、ステッピングモーターを採用したことによって、コンパクトな本体サイズと静音化を実現した。

さらに、安定した高温を実現するIHヒーターを採用したことで、従来モデルで200℃だったスチームを220℃にパワーアップ。220℃ IHスチームのおかげで、ご飯の甘みである還元糖の量は約10%アップし、ご飯一粒一粒のハリも向上した。

ステッピングモーターを採用することで、おどりパワーがアップした

220℃ IHスチームによってご飯の甘みがアップし、ハリも向上

炊き分けられる米の銘柄は全31種類に(写真左)。従来モデルで側面にあった開閉ボタンを天面に移動し、使い勝手にも配慮した設計。ステッピングモーターの採用は静音化にも貢献している(写真右)