NTTコムウェアは5月25日、新聞・雑誌などのメディアや企業プロモーションにおけるAR(拡張現実)の利用拡大に対応するため、同社が提供するARサービス「SmartCloudイメージベースAR」に新プランを追加した。料金は年額60万円から。

同サービスは、スマートフォンで撮影した写真などの画像があたかも動き出したかのように演出できるというARサービスであり、既に数社の新聞社が利用しているという。

「SmartCloudイメージベースAR」

新プランでは、「セルフ登録機能」によりユーザー企業が自らARコンテンツを即時に登録・公開できる。取材先や撮影スタジオから画像・動画などのコンテンツを登録してその場でチェックできる他、コンテンツの急な差し替えなどにも臨機応変な対応が可能という。 同機能では、新聞社などへのトライアル提供から得たフィードバックを基に、記事や広告などの利用シーンに最適化したユーザビリティを実現したとしている。

また、1年間の継続利用を契約すると、通常の50%引となる年額60万円からの料金で最大100までのコンテンツ登録枠を利用可能であり、登録枠内でのコンテンツの入れ替えや更新は回数無制限とのこと。登録したコンテンツを公開期間に応じて順次入れ替えることにより、「実質使い放題」の利用が可能になるという。

同サービスは、NTTグループの通信サービスにも用いているデータセンタなどの設備やオペレーションを用いてサービス・プラットフォームを構成することで、企業広告や新聞・雑誌などのメディアが求める高信頼性を確保しているとのことだ。

今後は、新聞や雑誌などメディア事業における「ペーパー・メディアとデジタル・メディアの融合」への取り組みをARでサポートする他、消費者の「見たい」と企業プロモーションの「見せたい」という双方のニーズが結びつきやすいクルマ・住宅・インテリア・リゾートなど趣味性・嗜好性の高い消費財・不動産分野などにおける商材の訴求力向上やクロス・マーケティングをARでサポートするとしている。

また、趣味性・嗜好性の高い商材をよりリアルかつ魅力的に訴求するため、360度パノラマやオブジェクトVR(バーチャル・リアリティ)などの新たな映像表現とARのコラボレーションを進めるという。