さまざまな作業をそつなくこなす高性能。発熱と重さに注意

ベンチマーク結果を見ると、「ASUS TransBook T300CHI-5Y71」はPCとしての性能に優れていることが分かる。だが、すべてのパーツを12.5型のタブレット内に収めているため、タブレットとして扱うには少々重い。

さらに本体が薄いことから、ファンレス駆動が可能なCore Mを搭載しているものの、内部の熱が高くなる。実際に温度を確認したところ、負荷の高い処理ではCPUの温度が平均70度前後を推移し、最高で80度を超えることもあった。手に持てないほどではないのだが、持ち続けるにはちょっとツライ場面があるかもしれない。

「HWMonitor」による「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」実行中のPCの状態。CPU温度を表す「Intel Core M」の「Temperatures」が70度前後を推移していた

同じようなサイズでIntel Core Mを搭載したモデルとして、12インチの新しいMacBookが挙げられる。MacBookは純粋なクラムシェル型ノートPCであるのに対し、「ASUS TransBook T300CHI-5Y71」は「タブレットのように使えるPC」という位置付けだ。どちらかといえば、コンセプトはマイクロソフトのSurface Pro 3に近い。標準的なタブレットのようにコンテンツを消費するだけでなく、生産性の求められる作業にも向いている。パワフルなタブレットかつ2in1 PCという点で、実用的かつユニークな使い方のできるモデルだ。

製品名 ASUS TransBook T300Chi(T300CHI-5Y71)
参考価格 139,800円前後(税別)
OS Windows 8.1 Update 64bit
CPU Intel Core M-5Y71(1.2GHz)
メモリ LPDDR3-1600 8GB
グラフィックス Intel HD Graphics 5300(CPU内蔵)
ストレージ 128GB SDD
光学ドライブ -
ディスプレイ 10点マルチタッチ対応12.5型IPS液晶(2,560×1,440ドット)
有線LAN -
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0
センサー 加速度、ジャイロスコープ、アンビエントライト
Webカメラ 約92万画素
主なインタフェース microHDMI、microUSB、マイク/ヘッドホンコンボジャック、
microSD/SDHC/SDXCメモリーカードリーダー
バッテリ駆動時間 約6.6時間
本体サイズ / 重量 タブレットのみ : W317.8×D191.6×H7.6mm / 約720g
タブレット+キーボードドック : W317.8×D191.6×H16.5mm / 約1.42kg