凸版印刷は5月15日、自治体単位での校務情報化を支援する校務支援システム・パッケージ「マナレコ」を開発したと発表した。市区町村の教育委員会に向けて、2015年5月中旬から本格的な販売を開始する。

新製品は、同社が学校現場と共同実施した業務分析の結果を元に開発した、自治体内の小中学校の教職員や学習者情報の一元管理を実現するシステム。

教職員が日々入力した情報を行事黒板ポータルや帳票などに自動反映し、スムーズな情報共有と転記回数の縮減など教職員の業務負荷軽減を実現する。

さらに、児童・生徒の成績や出欠、保健管理などの記録をサーバに蓄積して一元管理することで、過去にさかのぼって情報を把握可能になる。

その他、9年間の情報を蓄積でき進級・進学時の学校間データ連携が可能、児童・生徒個々の単位で学習者情報を管理でき特別支援学級への対応も可能、ユーザー側で帳票レイアウトをカスタマイズできる、学校現場に合ったデザインと縦書き表示の行事黒板ポータルでPC操作に慣れない教職員でも抵抗感なく利用できる、教職員に浸透度の高いExcel形式による入出力に対応、ユーザーの権限を役割ごとに設定可能といった特長を持つ。

機能としては、成績処理や所見・指導要録案、通知表・調査表作成などの成績管理、出欠情報や出席簿などの出欠管理、時間割設定・変更、保健室などへの来室記録・保健日誌・健康診断結果登録などの保健管理、行事・出張・休暇などの行事・スケジュール管理、文書回覧などの文書管理を備える。

導入にあたっては、各学校における業務・帳票・コミュニケーション方法などの現場課題の「棚卸し」を実施し、効果的なシステム運用を実現するとしている。

導入までの推奨ステップ