オレガは12日、同社のストレージ仮想化ソフトウェア「VVAULT」(ブイボルト)のクラウドパートナーとして、ニフティとパートナー契約を締結すると発表した。この協業により、「ニフティクラウド」と「VVAULT」を組み合わせたソリューションを、ニフティが6月初旬より販売開始する。

オレガの「VVAULT」は、Windowsで認識できる全てのストレージを仮想統合して、実質的に無限の容量を備えた仮想ドライブを容易に構築できるストレージ仮想化ソフトウェア。パブリッククラウド上での稼働に正式対応するほか、クラウドストレージを含む異種混在ストレージ環境を階層管理するティアリング機能を備え、「ニフティクラウドストレージ」にも接続対応する。

これまで、オレガでは「ニフティクラウド」のリセラーとして、「ニフティクラウド」と「VVAULT」を組み合わせたクラウドサービスを顧客に提供していたが、今回の提携により、「ニフティクラウド」上のサービスとしても「VVAULT」が提供されることになった。具体的には、オレガがニフティ向けに「VVAULT」のOEMライセンスを設定すると同時に、「ニフティクラウド」上のVM設定作業やインストール作業、オンプレミス環境からのデータ移行サービス等を合わせて提供し、ニフティがこれらをエンドユーザーやパートナー企業に対して再販する。また、エンドユーザーからの問合せやサポート業務についても、相互に窓口を設けた上で両社が連携して対応する。

サービス提供イメージ

今後両社では、「ニフティクラウド」を利用したオンプレミスファイルサーバーのマイグレーションやBCP/DRシステムの構築などについて連携を進めクラウドストレージ市場における、サーバー・ストレージ環境の運用性、生産性を向上させるべく協力していくとしている。