Microsoft Edge

JavaScriptの次期標準仕様となる「ECMAScript 6」の策定作業が佳境を迎えている。このまま行けば大きな変更はなく、現在のドラフトがそのまま正式版として採用される見通しだ。ECMAScript 6はこれまでのアップデートの中でも特に新機能の追加などの面で、JavaScriptを大幅に進展させるものとして期待されており、WebブラウザベンダやプロジェクトはECMAScript 6の実装を積極的に進めている。

Microsoftは5月12日(米国時間)、「JavaScript moves forward in Microsoft Edge with ECMAScript 6 and beyond」において、Microsoft EdgeにおけるECMAScript 6の実装状況を説明した。これによると、Microsoft EdgeにはすでにECMAScript 6のさまざまな機能が実装されており、ES6 Compat Tableでbest-in-classのスコアが81%に到達していることにも触れている。

Microsoftは向こう数カ月にわたって開発を継続し、ECMAScript 6の機能のすべての実装を目指すほか、最終的にはデフォルトでECMAScript 6の機能を有効化するとしている。現在の実装は、クラスなどのが最新版のCMAScript 6の仕様と違っているため(後になって仕様が変更されたため)、その部分の機能はオプションを有効にしても利用できなくなっている。将来のリリースで機能が提供される見通しだ。

また、ECMAScript 6の実装と並列して、さらに1年以降の登場が予定されているバージョン(説明ではES2016という言葉が使われている)の実装も並列して進めるとしている。