米IBMは5月6日(現地時間)、IBMコマースとFacebookが協業することを発表した。

これにより、IBMのマーケティング・クラウドを利用する顧客は、Custom AudiencesなどのFacebookの広告機能を、IBMのアナリティクスおよび設計機能と併用できるようになった。

Facebookの広告テクノロジーをIBMのJourney Analyticsと併用することで、どの顧客グループがFacebookの14億4,000万人のユーザーの中に属しているかを特定し、その顧客グループの関心対象と複数のチャネルを通じた行動との間の全体的な関連性を導き出せるようになる。

また、Facebookで成功したキャンペーンを店舗内、Webサイト、モバイル・アプリにおけるその他のブランド・チャネルでも再現することで、顧客の関心を捉えることができるようになるという。

たとえば、ランニング用グッズの新しい商品ラインアップの販売を開始した小売業者は、FacebookのCustom Audiencesと顧客特定ソリューションを活用して、長距離ランニングに関心を持つ顧客グループを分類し、対象となる顧客のランニング・グッズの好みに関する集約された洞察を収集したり、場所に基づいて、そのトレーニング環境の気候に適したウェアを提案できるという。

また、IBMは、Facebookが、IBM Commerce THINKLabの取り組みに参加する最初の企業であることも発表した。THINKLabとは、企業がブランドを持つ企業と直接協業することで、顧客体験をパーソナライズ化するための新技術の開発を推進する、新しい研究・協業環境のことだという。