富士経済はこのほど、プライベートブランド食品(PB食品)の国内市場に関する調査結果を発表した。それによると、2015年のPB食品市場(小売ベース)は前年比4.1%増の3兆1,084億円に増加すると見込んでいる。

2014年のPB食品市場は2兆9,855億円。今後も消費者の来店頻度向上を図るため、大手量販店チェーンを中心に消費者視点のPB食品が開発され、市場は拡大していくと予想している。

カテゴリー別に見ると、価格が高めの「トップバリュセレクト」「プライムワン」などの高付加価値型は、2015年には2012年の2.4倍に当たる1,300億円に拡大すると予測。高付加価値型は徐々に消費者に受け入れられており、「セブンゴールド」ではNB食品(ナショナルブランド)を超える価格設定の食パンの売上が好調という。

カテゴリー別予測

注目市場について見ると、パウチ惣菜市場は、2014年が554億円、2015年予測が同12.6%増の624億円。ビスケット・クッキー市場は、2014年が224億円、2015年予測が同8.0%増の242億円。ワイン市場は、2014年が180億円、2015年予測が同11.7%増の201億円。ドレッシング市場は、2014年が111億円、2015年予測が同3.6%増の115億円となった。

調査期間は2014年12月~2015年2月。