グレープシティは4月30日、Windowsフォーム業務アプリケーションの画面開発を支援する入力支援コントロール・セット「InputMan(インプットマン) for WindowsForms 8.0J」および、画面UIコントロール・セット「PlusPak(プラスパック) for Windows Forms 8.0J」を発表した。発売はいずれも5月27日。1開発ライセンス価格は、InputManが12万9,600円、PlusPakが8万6,400円。

いずれもWindows 10に対応、タッチ・デバイスや高解像度ディスプレイへの対応を強化すると共に、入力や画面操作を向上させる各種の新機能を提供する。

InputManとPlusPakを併用したアプリの画面例

InputManは、入力インタフェース構築を支援するコンポーネント。テキスト/マスク/日付・時刻/数値などの用途別に最適化した入力コントロールと、ノンコーディングでチェック機能を実装できる検証コンポーネント、入力に不可欠なIME制御や専用のソフト・キーボードを提供するコンポーネント群から構成する。

Windows 8以降が標準装備するタッチ・キーボードの代替となる小型のソフトウェア・キーボードを、コンポーネント化して提供。ひらがな/アルファベット/数値など5つのレイアウトを備え、表示位置やスタイルのカスタマイズが可能。

コントロールの入力文字種に応じた必要なキーのみ搭載する小型キーボードであり、フォームを隠すことがなく入力の妨げにならないという。また、透過表示も可能で、小さいフォームや画面でも全体を確認しながら入力でき、タッチ環境での入力を大きく支援するとしている。マウスでの操作も可能であり、Windows 7以前のOSやタッチに対応していないスクリーン使用時にも、ドロップダウン・オブジェクトのような感覚で入力を補助するとのこと。

独自のソフトウェア・キーボード

さらに、タッチ・デバイスでの日付や時刻入力操作がより快適になるドロップダウン日付時刻ピッカーや、コンボボックスのテキストエリアに正規表現を使用したマスク書式を設定できるマスク・コンボコントロールを新たに追加し、SPREADやMultiRow、PlusPakなど同社の他製品との連携を強化した。

PlusPakは、業務システムに求められる機能の実現を支援する.NET Frameworkコンポーネント・セット。レイアウト/UIコントロール/情報表示/データ出力/設計支援の5つのカテゴリからなり、レイアウトを保持したまま画面全体を拡大・縮小するリサイズ機能は、標準コントロールはに加えてSPREADやInputManで開発したコントロールに対しても一括制御が可能。

新バージョンではタッチ・デバイスや高解像度ディスプレイへの対応強化に加えて、タブやラベルのデザイン性向上、各コントロールの機能強化を行ったという。

デザイン画面からのタブ配色の設定例