NECとEMCジャパンは4月20日、SAPのインメモリ・プラットフォーム「SAP HANA」環境の効率的な構築・運用を実現する「SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューション」を提供開始すると発表した。

従来、SAP HANAを利用するには、SAPの認定を受けたアプライアンスサーバのハードウェア構成をそのまま利用する必要があったが、SAPは認定ハードウェアの制限を緩和する「SAP HANA テーラード・データセンター統合(TDI: Tailored Data Center Integration)」を定義し、第1弾としてストレージの認定(SAP HANA Enterprise Storage認定)を開始した。

今回、提供開始する「SAP HANA テーラード・データセンター統合ソリューション」は、同認定を取得したEMCのユニファイドストレージ「EMC VNXシリーズ」と、NECのSAP HANAアプライアンスサーバ「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」を組み合わせて提供するもの。

これにより、1台のEMC製ストレージを複数台のSAP HANAアプライアンスサーバで共有することで運用の効率化を実現したり、既存のEMC製ストレージを用いてSAP HANA環境を短期間で構築したりといったことが実現される。

NECとEMCジャパンは同ソリューションの提供にあたり、環境構築手順や各種要件の基準値達成、無停止バックアップソフト「EMC SnapView Snapshot」を活用したバックアップやデータ復元など、運用機能に関する事前検証・評価を共同で実施している。

提供価格は、「NEC High-Performance Appliance for SAP HANA」(メモリ容量512GB)2台と「EMC VNX5400」の標準構成が3000万円から(税別)となっている。

「EMC VNX5400」