年々健康志向は高まり、公共の場や職場などで喫煙スペースは縮小傾向にあるように感じます。しかし「平成26年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の30.3%は喫煙の習慣を続けているそうです。

また、ビジネスパーソンなら聞いたことがある"タバコミュニケーション"という言葉の存在。それはいまだに存在するのか? あるとしたら、なぜなくならないのか? マイナビニュースでは前後編の2回にわたって、読者500名にたばこ事情にまつわるアンケートを実施しました。

喫煙者は全体の約1割

アンケートのはじめに「アナタは喫煙しますか」と聞いたところ、「はい」は13.2%、「いいえ」は86.8%という結果になりました。圧倒的にたばこを吸わない人が多いようで、男女比率はともに大きく変わりはありませんでした。

また、20代、30代、40代、50代以上と年代別にみても、それぞれの年齢でたばこを吸う人が1-2割で、吸わない人は8-9割。どうやら健康への意識は、どの年代の男女にも等しく高くなっているようです。

日常を振り返ると、テレビをつけていれば禁煙外来というCMを見かけますし、禁煙補助薬や禁煙パイポ、そして電子タバコなどの禁煙グッズも多くあるようです。本屋さんには、禁煙にまつわる本も並んでいます。

さらに、友人・知人のなかでも以前はたばこを吸っていたのに、最近では「禁煙した」という声をよく聞くほど。

しかし、会社や学校、旅行ツアーなどの不特定多数の人が集まると、グループに少なくとも一人はたばこを吸う人がいるのではないでしょうか。見ず知らずの人同士では、まったくの禁煙グループに出会うのは難しいですね。

このようにたばこを吸う人が少数派になってきていても、ニュースでは「たばこに関する新しい条例ができた」、「たばこの税金がどうなる」などと毎度取り上げられます。たばことは吸う人にも、吸わない人にも、大きな関心事なのではないでしょうか。

喫煙所の設置率は約7割以上

次に「あなたの職場・学校・アルバイト先に喫煙所はありますか」と質問したところ、「ある」が59.4%、「あるが専用でなく、他の施設との共有利用になる」が10.2%、「ない」は30.4%でした。専用・共有の両者を合わせれば、喫煙所の設置率は約7割にのぼり、かなり高いといえます。

たしかに、通っていた大学にも各建物の入口付近には喫煙所がありましたし、街中を見回しても、駅や商業施設などの一部に喫煙所があります。むしろ大勢の人が集まる場所には、ほぼ大なり小なり喫煙場所はあるのではないでしょうか。

また、職場や学校、宿泊施設など、初めて訪れる場所では案内してくれる人から「たばこは吸いますか」とよく聞かれることも。ここで「吸います」と答えると、もちろん喫煙所を教えてくれまし、「吸いません」と答えても、「そうですか、一応、喫煙所は○○です」と、"一応"教えてくれることもあります。

飲食店ではお店に入ると必ず「おたばこは吸われますか」と聞かれますよね。そして禁煙、分煙、喫煙可について丁寧に説明をしてくれます。たばこについての確認は、一種の必要事項のようです。

"タバコミュニケーション"は存在した!

おおまかな喫煙環境が分かってきたところで、いよいよ本題に。「喫煙所での"タバコミュニケーション"の存在を知っていますか」と尋ねてみました。

すると、「はい」は53.6%、「いいえ」は46.4%になりました。およそ半数以上の人が知っているようで、"タバコミュニケーション"は存在していることが明らかになりました。

たばこを吸う人は減ってきているのに、どうして"タバコミュニケーション"はあるのでしょうか? みなさんは"タバコミュニケーション"をどう思っているのでしょうか?

次回は実際にどのような"タバコミュニケーション"があるのか、またどう影響しているのかを詳しく調べていきます。そこで、"タバコミュニケーション"のメリットとデメリットのリアルボイスを入手! みなさん必見です!

後編はこちら

仕事にも影響する!? "タバコミュニケーション"の実態調査(後編)