税理士向けクラウド会計・税務・給与システム「A-SaaS(エーサース)」を開発・提供するアカウンティング・サース・ジャパンは4月15日に、freeeの開発する「クラウド会計ソフトfreee(フリー)」と仕訳データの連携を開始することを発表する。このサービスは、4月18日より提供が開始される予定だ。

この連携により、「freee」で入力された個人事業主・法人の仕訳データを、顧問税理士が利用する「A-SaaS」会計システムへ仕訳データとして取り込むことが可能となる。勘定科目ごとに「A-SaaS」会計システムの元帳へデータが反映されることにより、顧問先の個人事業主・法人が「freee」で作成した仕訳データをもとに、税理士は「A-SaaS」税務システムで税務申告までできるようになるという。

記帳から税務申告までスムーズに行える

また、個人事業主・法人と顧問税理士がクラウド上でつながるため、インターネットを介して日々の記帳から電子申告までシームレスに行えるというメリットがある。

「A-SaaS」は、従来、税理士事務所内の専用サーバーなどのハードウェアと一緒に購入する必要のあった会計・税務・給与システムとは異なり、パソコンとインターネット環境があればどこでも使える、クラウドベースの会計・税務・給与システムだ。全国約3万件の税理士事務所・税理士法人のうち、すでに1700件を超える事務所に契約・サービス利用されているという。「freee」は、個人事業主・中小企業向けのクラウド会計ソフトで、登録事業所は約30万件に上るという。

今回の連携では、システム変更などの負荷はなく、「A-SaaS」を利用する税理士と「freee」を利用する個人事業主・法人の双方が、税理士事務所の業務負担の削減、ならびに顧問先のデータのやりとりにかかる手間が軽減される。

freeeとA-SaaSの連携画面イメージ

アカウンティング・サース・ジャパンは今後も、税理士向け会計・税務・給与システム「A-SaaS」の安定性・使い勝手の向上を図るとともに、他社との機能連携・業務提携を通じて、税理士事務所業務の効率化・省力化を推進していく構えだ。