今「あらためて知っておきたい」Facebook広告に関する情報をお届けしている短期集中連載。今回は売上増が期待できるFacebook広告の種類と成功事例をご紹介します!

こんにちは、アライドアーキテクツ株式会社第三事業本部の小屋敷、木下です。

Facebookは運用次第で高い効果が期待できる「広告」媒体でもあることは、前回までの記事※でもご説明しましたが、Facebook広告の効果とは具体的に何だと思いますか?ブランディング?エンゲージメント?いえいえ、それだけではありません。売上アップに繋がるFacebook広告もあるんです!

今回は直接的な「反応」を獲得することに主眼を置き、外部サイトへの誘導やコンバージョンを目的とした、ダイレクト・レスポンス的なアプローチが出来る、3種類のFacebook広告の特徴と、具体的な成果を上げた成功事例をご紹介します。

※参考記事
・Facebook広告を出すなら今!Facebookが広告媒体として魅力的な3つの理由
http://smmlab.jp/?p=38192
・使いこなせばFacebook広告の効果が更にアップ!知っておきたい3つのターゲティング機能
http://smmlab.jp/?p=38404

非公開のページ投稿広告(UPPA=Unpublished Page Post Ad)

非公開のページ投稿広告(UPPA)とは、Facebookページに「いいね」しているユーザーのニュースフィードにもタイムラインにも表示されない投稿を活用した広告のことを言います。

広告を配信したいけれど自社のFacebookページに「いいね」しているユーザーには配信したくないという場合にUPPAを活用することで、Facebookページへの投稿によるファンの離脱やエンゲージメント率の低下させること無く、ターゲットとなるユーザーにのみ広告を配信することができます。

▶ケーススタディ~ビズリーチ

URS:https://www.facebook.com/business/success/bizreach

ビズリーチはFacebookを利用し、ターゲットであるハイクラスのビジネスパーソンにのみ情報を発信し、合わせてページポスト広告を利用することで、CTRが3.5倍改善。Facebook広告からの効率的な集客に成功し、会員登録費用の40%削減に成功した。

▶ケーススタディ~P.G.C.D.

URS:https://www.facebook.com/business/success/pgcd-japan

UPPAを用いた宣伝投稿により、リンクを広告内に掲載して、自社の販売サイトへの誘導を図り、精度の高いターゲット設定を行うことで、費用対効果が高く売上増にもつながる広告展開を実現。「カスタムオーディエンス」によるFacebook広告のCTRはリスティング広告の50倍。「類似オーディエンス」を活用した場合のCPA(トライアルセット購入1回あたりの費用)は、リスティング広告に比べ、70%減という驚異的な数値となった。

マルチプロダクト広告(MPA=Multi Product Ad)

マルチプロダクト広告は、1つの広告で複数の商品の画像を表示できる広告です。そのため、複数の広告を制作することなく、製品、サービス等を表示することができます。

また、最も効果的な画像やリンクを配信するオーディエンスによって選択し、優先的に画像を表示することが出来るため、クリック率の向上が見込まれ、広告のパフォーマンスを最適化することが可能になります。

複数の画像が表示されることにより、ブランドの商品やサービスを知らなかった潜在層のユーザーの興味喚起ができるため、「より多くの商品を知ってもらうにはどうすれば良いか」、「各ユーザーにとって興味関心の高い商品をお勧めするにはどうしたら良いか」等の課題を抱えているネットショッピングの企業には、特に最適な広告になっています。

マルチプロダクト広告は、デスクトップでもモバイルでも、1つの広告ユニットで同時に3~5つの製品を紹介することができます。 紹介する各製品に画像、説明文、リンク先URLを設定することが可能です。

「マルチプロダクト広告では、私たちが扱っている様々な商品をシンプルかつ魅力的に紹介することができます。商品の並び順を指定できるので、既存顧客にはギフト案の提案、見込み客には自然な形での商品紹介といったように工夫することができ、結果としてクリックスルーレートが20%以上高くなりました」(Shutterfly.com https://www.shutterfly.com/ 最高マーケティング責任者 John Boris氏)
※引用:https://www.facebook.com/business/news/JA-product-ads

また、オンライン小売業者が、サイトを閲覧しながら何も購入しなかった人々にリーチする場合、マルチプロダクト広告とウェブサイトカスタムオーディエンスを組み合わせれば、さまざまなアイテム(ハンドバッグ、ドレス、サンダルなど)のスライド式広告を作り、特定のオーディエンスのニュースフィードに表示することができます。

https://www.facebook.com/nomorerack

Eコマース運営会社のNomorerack(英語サイト)は、この手法でクリックスルー率を最大42%上げ、顧客獲得コストを42%~45%削減することに成功しました。

※引用:https://www.facebook.com/business/news/JA-New-DR-Features-Multi-Product-Ads-and-Website-Custom-Audiences

動画広告=Video Ad

動画広告は、CMやプロモーション動画をFacebookのニュースフィード上に配信できる広告です。

画像では伝えきれないブランドや商品の魅力を伝えることで、ユーザーのブランドに対する理解を深めることや認知拡大、ブランディングに有効です。

再生したユーザーに対してリマーケティングを行う機能があるため、動画を見て関心をもったユーザーに再度広告を配信することで購買行動へ誘導することができます。

▶ケーススタディ~Panasonic

https://www.facebook.com/business/success/panasonic-japan

2014年9月から6年間にわたってジュニアアスリートを応援するプロジェクト、「Beautiful JAPAN towards 2020」の開始にあたり、動画広告を実施。

1日で1万回以上再生されることもあるなど、他プラットフォームに比べて圧倒的な数値を実現。プロジェクトやスポンサーシップの認知向上の他、プロジェクトの内容理解も促進することが出来た。

▶ケーススタディ~Mercedes-Benz Japan

https://www.facebook.com/business/success/mercedesbenz-gla

世界的に有名なMercedes-Benzは、新車種の認知向上・販売促進のため、 テレビCMと連動したインパクトの大きい動画広告を2回にわたって実施。広告がリーチしたユーザーの37%を占める「3年以内に車の購入を考えている人」の来店意向が特に上昇し、購入の可能性が高い層に効率的に訴求出来た。来店意向に関する態度変容は、自動車業界内(他の広告媒体も含む)で比較しても、トップ20%に入る好結果となった。

これまで、企業にとってFacebookは、ユーザーと直接対話できる新しいマーケティングチャネルとして注目されてきました。Facebookページで自社や製品・ブランドのファンを増やし、顧客や顧客候補とのコミュニケーションを深めたり、従来のマーケティング手法では難しかった潜在顧客との接点を作ることが出来る等、ブランディングやエンゲージメントに効果があることは確かです。

しかし継続的に活用していくにはやはり、定量的な成果が求められる時期が来るのではないでしょうか。その時はぜひ、今回ご紹介したような種類のFacebook広告を出稿してみてください。それまでに醸成したブランディングやエンゲージメントもしっかりと「売上」に昇華させることが出来るはずです。

<ライター紹介>

アライドアーキテクツ株式会社第三事業本部
小屋敷 歩美(Ayumi Koyashiki)
木下 達也(Tatsuya Kinoshita)

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。

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