ルネサス エレクトロニクスは4月1日、同社の代表取締役会長兼CEOである作田久男氏が、同日開催の取締役会において、2015年6月の定時株主および取締役会の終了後に退任し、新たに現在CEO付となっている遠藤隆雄氏を代表取締役会長兼CEOに任命する予定であることを発表した。

遠藤氏は1977年に日本アイ・ビー・エムに入社後、2004年には同社の執行役員を務めたほか、2008年には日本オラクルの社長執行役員 兼 最高経営責任者(CEO)に就任し、その後、同社取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者(CEO)、同社 取締役会長 執行役などを務めてきた経緯を持つ人物。2015年4月にルネサスのCEO付に就任した。

同社では今回の異動の理由について、現在取り組んでいる「変革プラン」において、財務基盤の安定に向けた構造改革に一定のめどがついたことを挙げており、今後、さらにこの取り組みを加速させるために、当該分野において豊富な知見・経験と実績を持った新しいリーダーシップが必要であると判断し、新しい代表取締役会長兼CEOの選任を決定したと説明している。

なお、遠藤氏の就任後は、新しいリーダーシップの下、成長へのギアチェンジを行い、さらなる企業価値の向上を目指していくとしている。