経済産業省は3月25日、「平成26年度おもてなし経営企業」22事業者を選定したことを発表した。

"おもてなし経営"を行う企業を選出

現在、多くのサービス事業者は、少子高齢化、価格競争の激化、グローバル化への対応などで、厳しい競争にさらされている。一方、各地域には、価格競争に陥ることなく、顧客のニーズに合致したサービスを継続的に提供し、「顧客」「社員」「地域・社会」から愛される経営を実現している企業もある。

同省では、このような企業で行われている「社員の意欲と能力を最大限に引き出し」「地域・社会との関わりを大切にしながら」「顧客に対して高付加価値化・差別化サービスを提供する経営」を"おもてなし経営"と称し、地域のサービス事業者が目指すビジネスモデルの一つとして推奨している。

この試みの一環として、同省では平成24年度から、「おもてなし経営企業選」を実施している。今回も、102社から応募が寄せられ、書類選考、1次選考(経営者等ヒアリング)、2次選考(現地確認)を実施した。サービス業だけではなく、幅広い業種・業態の中からの選定になったという。

「平成26年度おもてなし経営企業選」選出企業

選出した企業は「ライフネット生命保険」(東京都千代田区/金融・保険業)、「メーカーズシャツ鎌倉」(神奈川県鎌倉市/卸・小売業)、「愛媛トヨタ自動車」(愛媛県松山市/卸・小売業)、「どうきゆう」(北海道札幌市/飲食業)、「満寿屋商店」(北海道帯広市/飲食業)など。

選定した事業者の取組については、おもてなし経営企業選ホームページや冊子を通じて紹介を行っていく。