AS SSD Benchmarkの計測結果

今度は、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。転送速度の測定結果は、Crucial BX100のシーケンシャルリードが511.69MB/s、シーケンシャルライトが349.12MB/sであり、CrystalDiskMarkに近い結果となった。また、IOPSの測定では、4K-64Thrdのリードが69,708、ライトは72,767となった。

Crucial BX100の転送速度計測結果

Crucial BX100のIOPS計測結果

AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このテストの結果は比較的体感速度に近いので重要だ。Crucial BX100のファイルコピー時の転送速度は、ISOが274.33MB/s、Programが207.74MB/s、Gameが245.40MB/sとなり、コピーにかかった時間はそれぞれ、3.91秒、6.77秒、5.63秒となった。

Crucial BX100のファイルコピーテスト結果

さらに、コンプレッションベンチマークを計測した。コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないまったくのランダムデータから同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて転送速度を計測するテストである。書き込み時にデータ圧縮を行うSSDでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、Crucial BX100のグラフは、ほぼ水平になっており、圧縮のしやすさに関わらず、安定した性能が得られていることがわかる。

Crucial BX100のコンプレッションベンチマークの結果

ATTO Disk Benchmark 2.47でシーケンシャルリード564.467MB/sを記録

最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を利用して、転送速度を計測してみた。ATTO Disk Benchmark 2.47は、比較的高い値が出やすいテストだが、Crucial BX100では、転送サイズ8MBでのリードが564.467MB/s、ライトが366.048MB/sとリードが公称値を上回る結果となった。

HDD搭載ノートPCの換装用に最適

Crucial BX100は、昨年(2014年)大ヒットしたCrucial MX100の後継製品であり、性能はさらに向上。しかも、実売価格が250GBで13,500円前後、500GBで25,000円前後という、買いやすい価格を実現していることが魅力だ。

容量も最大1TBモデルまで用意されているので、HDD搭載ノートPCの換装用としても最適といってよい。少し古いノートPCを使っていてレスポンスに不満がある場合でも、HDDをSSDに換装することで体感速度が格段に向上し、快適に利用できるようになる。もちろん、一からPCを組む場合でも、コストフォーマンスと信頼性の高いCrucial BX100は有力な選択肢となるだろう。