米IBMは2月25日(米国時間)、資生堂は協業し、資生堂の日本国内約1万人のビューティーコンサルタントが顧客の声を収集する業務アプリなどのモバイル・アプリケーションを活用して、新しいサービスや製品開発、コミュニケーションの実現を目指していると発表した。

資生堂は2013年から、日本国内のビューティーコンサルタントに、iPadをベースとした専用のタブレット端末「ビューティータブレット」を提供している。今回、この専用タブレット向けの業務アプリケーションを開発・管理するため、「IBM MobileFirst Platform」をアプリケーション開発の基盤として採用した。

「ビューティータブレット」を活用した接客の例

「IBM MobileFirst Platform」で開発した業務アプリケーションには複数の社内業務機能が実装されており、資生堂の既存システムと連携している。これにより、ビューティーコンサルタントは、アプリケーションから、他のビューティーコンサルタントとの連絡、スケジュール管理、業務報告などが可能になった。

加えて、新アプリケーションでは、ビューティーコンサルタントが情報交換を通じてお互いに学びあうための仮想コミュニティを提供する。そこでは、写真、接客応対などのヒントやコツ、各自の業務に対する感想などを共有することができる。

ビューティーコンサルタントは、こうした情報の中から成功例を特定し、今後のビューティーコンサルタントの育成や、おもてなしの心をベースとした一貫性のあるサービスと技能の向上に役立てる。