Analog Devices(ADI)は2月25日、12ビット8チャネルA/Dコンバータ(ADC)/D/Aコンバータ(DAC)/GPIOコンビネーションチップ「AD5592R」を発表した。

同製品は、400kSPSのADC、セトリングタイム6μsのDAC、デジタル入出力、およびリファレンス回路を1チップに搭載しており、8デバイスまで任意の組み合わせに構成することができる。そのため、多数の監視および制御機能を実現することができる。このオンチップ機能の組み合わせにより、部材費を節減しながら、デザインの移植性を増やすことができ、わずかなソフトウェアの変更で再利用が可能となる。

また、小型パッケージを使用しており、個別素子による構成と比べて、実装面積を最大85%節減する。そのため、有線および無線通信、ビル制御のような高密度でスペース制約のあるアプリケーションの他、サイズとデザインフレキシビリティが要求されるあらゆる監視および制御アプリケーション向けに最適となっている。そして、単にシステムアーキテクチャを簡素化するだけでなく、監視および制御機能を単一の部品内に付け加えることもでき、システムの機能拡張が可能となっている。

なお、パッケージは、2mm角の16ピンWLCSP、3mm角の16ピンLFCSP、16ピンTSSOP。価格は1000個受注時で3.25ドル。すでに量産出荷を開始している。

12ビット8チャネルA/Dコンバータ(ADC)/D/Aコンバータ(DAC)/GPIOコンビネーションチップ「AD5592R」