ソウルドアウトは2月24日、マーケティング担当者350名を対象にマーケティングに関するアンケートを実施し、その結果を発表した。これにより、大企業と中小企業の違いが明らかとなった。

中小企業はリソース不足、大企業は効果測定が課題

調査によると、現状のマーケティング・販促施策における課題は、中小企業では「(施策に)時間を割くことが出来ない(31.9%)」との意見が最も多く、大企業では「実施している施策の効果検証が出来ていない(31.6%)」との回答が多くあがった。

中小企業が抱える「現状のマーケティング・販促施策における課題」 資料 : ソウルドアウト

大企業が抱える「現状のマーケティング・販促施策における課題」 資料 : ソウルドアウト

同結果に対し同社は、中小企業では他業務と兼任する担当者も多く、十分な人員と時間を使えないことから成果をあげられず、予算が削られるという悪循環に陥っているのではと分析する。

コンバージョン率向上か、エンゲージメント構築か

2014年に実施した施策のうち、最も効果があったと感じた施策としては、中小企業・大企業ともに「SEO」が最も多い結果に。

中小企業「2014年実施したマーケティング・販促施策の中で 最も効果があったと感じた施策」 資料 : ソウルドアウト

大企業「2014年実施したマーケティング・販促施策の中で 最も効果があったと感じた施策」 資料 : ソウルドアウト

2015年に実施予定の施策では、中小企業が継続して「SEO(24.1%)」を選択する傾向が見られる一方、大企業は「動画制作・動画広告(19.1%)」をあげる声が多い。

また、中小企業はSEOのほか、リスティング広告やアフィリエイト広告など「即時的な売上拡大」を図る施策が上位に。

大企業は、ソーシャルメディアの活用やWebメディアへの出稿など、「中長期的な視点で、認知の拡大や話題化といったことを目的」に置いていることが想定されるという。

中小企業「2015年実施予定のマーケティング・販促施策」 資料 : ソウルドアウト

大企業「2015年実施予定のマーケティング・販促施策」 資料 : ソウルドアウト

なお、調査は1月23日~25日の間、インターネットリサーチを活用し、全国の20~59歳の男女マーケティング・販促業務担当者350名を対象に実施したものとなる。