俳優の津田寛治が、4月から放送予定の連続ドラマ『食の軍師』(TOKYO MX)で主演を務めることが、このほど発表された。津田にとっては初の連続ドラマ主演となる。

左から本郷播役の津田寛治、力石馨役の高岡奏輔、諸葛亮孔明役の篠井英介

本作は、2009年12月から漫画雑誌『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて連載中の泉昌之氏原作(作・久住昌之 画・和泉晴紀)の同名漫画をドラマ化。食事に並々ならぬこだわりを持つ主人公・本郷播が、脳裏に潜む「軍師」の助言に従いながら、さまざまな飲食店を食べ歩いて食の美学を追い求める姿を描く。津田が本郷を演じるほか、本郷から一方的にライバル視される青年・力石馨を高岡奏輔、本郷の脳裏でアドバイスを送る諸葛亮孔明を篠井英介がそれぞれ演じ、バカバカしくも男のロマンあふれる"ウザい食バトル"が繰り広げられる。

本郷を演じる津田は、「『食の軍師』を自負しながらも、ちょっと小市民の本郷が、時に大人の嗜(たしな)みをもって、時に子供のような奔放さをもって食の陣立てに一喜一憂する様は、とてもチャーミングでいとおしいです」と見どころをアピール。自身の食のこだわりについては、「この世の中にある食べ物でそばが1番好きなのですが、しゃれたそば屋よりも立ち食いが好きですね」と明かし、「食べるメニューもだいたい同じで、たぬきそば、夏は冷やしたぬき。シンプルで健康的だけど、ちょっとジャンキーな香りがする…。そんなたぬきそばが大好物です」と熱弁していた。

漫画雑誌『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)で連載中の『食の軍師』

一方、高岡の"食"は、「野菜を取るようにしています。ドレッシングはかけ過ぎない。最初に元の味を試してみる。例えばギョーザやシューマイなどは最初に何も付けずに食べてみるなどですね」と津田とは対照的。劇中ではライバルの本郷と三国志の兵法になぞらえた食の陣立てや食べ合戦を繰り広げるが、「もちろんお芝居として楽しみたいですが、漫画元々のシュールな面白さや映像を通しての食べ物のおいしさを津田さんと対極な立場でご覧頂く方に伝えられたら」と意気込んでいる。

年齢とともに健康志向になったという篠井は、「先にお野菜を食べてからだとか、炭水化物をとりすぎないとか、食べることを工夫しています。"健康のための食"を考えています」と、洗練された食生活がいかにも軍師役にぴったり。本作について、「一筋縄でいかないというような感じ…」と言いながらも、「現代のドラマかな?と思いきや、軍師の諸葛亮孔明がでてくるし、いろんな食が深く描かれ、そこには男の闘いもあるし…。すごく深くて面白い作品です」とその世界観に虜のようだ。

(C)久住昌之・和泉晴紀/日本文芸社