93歳でこの世を去ったルイ・ジュールダン (C)BANG Media International

映画『恋の手ほどき』(1958年)のガストン・ラシュイル役などで知られる仏俳優のルイ・ジュールダンが93歳が、現地時間14日に米ビバリーヒルズの自宅で亡くなった。93歳だった。

ガストン役でゴールデングローブ賞にノミネートされたルイは、『007/オクトパシー』で悪役カマル・カーン役も演じた。2010年にはロサンゼルスでレジオンドヌール勲章を受章。私生活ではベルト・フレデリックと結婚し、昨年ベルトが亡くなるまで58年間添い遂げたが、1981年5月には2人の息子ルイス・ヘンリーが薬物の過剰摂取で亡くなっている。友人であり、ルイの伝記作家でもあるオリビエ・ミンヌは、バラエティ誌に対し「ルイはハリウッド黄金時代を象徴する最後のフランス人俳優でした。彼は多くのすばらしい俳優や監督たちと仕事をしてきました」とコメントを残している。

ルイは『予期せぬ出来事』(1963年)でリチャード・バートンからエリザベス・テイラーを奪い取る役を演じ、ウェス・クレイヴン監督のモンスター映画『怪人スワンプ・シング/影のヒーロー』(1982年)、『イヤー・オブ・ザ・コメット/失われたワインを追え』(1992年)、アルフレッド・ヒッチコック監督の『パラダイン夫人の恋』(1947年)にも出演。そのほか、ヴィンセント・ミネリ監督の『ボヴァリー夫人』(1949年)ではジェニファー・ジョーンズと共演していた。

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