旅行会社のJTBが2月12日から3月31日まで“フランスキャンペーン”を実施する。首都圏のJTB店舗で4~10月出発の「ルックJTBフランス旅行」の成約者を対象にプレゼントを進呈する。

同キャンペーンは「ルックJTBフランス旅行」の全コースが対象。成約者のうち先着3,000組に女優の寺島しのぶさんがお勧めするフランス生まれの紅茶「ニナス」が贈られる。 また、本日、2月12日には品川プリンスホテルで「ルックJTBフランスセミナー」を開催。漫画『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子さんとルックJTBのベテラン添乗員によるトークショーをはじめ、現地の旬な観光情報や、フランス旅行の楽しみ方などを紹介する。

キャンペーンの実施にあたり、今回、JTBトラベルゲート新宿本店 海外旅行担当の中嶋泉さんと、フランス観光開発機構でプロモーション・営業担当を務める金田レイラさんに、フランス旅行の魅力について話を訊いた。

JTBトラベルゲート新宿本店 海外旅行担当の中嶋泉さん(左)と、フランス観光開発機構でプロモーション・営業担当を務める金田レイラさん(右)

――「ルックJTBフランス旅行」の中でのオススメプランを教えてください。

中嶋:目玉の1つは 「街歩きと人気グルメを楽しむボンジュール・パリ8日間」に含まれる“ベルサイユ宮殿特別見学”です。『ベルサイユのばら』の舞台となる豪華絢爛な内装と美しい庭園で知られる宮殿ですが、通常は一般公開されていないマリー・アントワネットのプライベートルームを学芸員さんのガイドで見学することができます。既にベルサイユ宮殿に行かれたことのある方にも価値のある内容だと思います。

そしてもう1つの目玉が「モンサンミッシェル地区とベルサイユに泊まる美しき北フランスとパリの休日7日間」に含まれる、モンサンミッシェル修道院の開館前貸切見学です。フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島と修道院として世界遺産にも登録されたフランスを代表する観光名所の1つですが、こちらを開館前に1時間貸切でご案内し、他の観光客がいない中でゆっくりと観光や記念撮影を楽しんでいただけます。

金田:このモンサンミッシェルは、満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には陸橋が現れ、陸と繋がる“トンボロ現象”と呼ばれる現象が有名です。満潮に向かう時には今度は、引いた潮が猛烈な速度で押し寄せるので、かつては多くの巡礼者が命を落としたことでも知られています。そこで、1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになったのですが、これにより潮流が堰き止められ、100年間で2メートルもの砂が堆積してしまい、島の間際まで潮が押し寄せることが無くなりつつありました。そこでかつての姿を取り戻そうと2009年にこの地続きの道路が取り壊され、潮の流れを邪魔しない橋をかける工事が始まり、2014年に新たな橋が完成しました。今年の夏の終わりには130余年ぶりに中世の時代と同じ姿の島の状態となるので、見どころです。

――そのほか、海外旅行担当者や観光開発機構の方として、フランス旅行の魅力やオススメはありますか?

中嶋:フランスはどこの地方に行くかで見る景色がまったく変わってきますので、訪れる人のいろんな目的を叶えてくれる旅先だと思います。例えばフランスと言うとやはり美食の国というイメージがあるかと思いますが、私たちが日本でイメージするような高級フレンチとは違って、カジュアルに簡単に入れるステキなレストランがたくさんあります。それから、パンはどこで食べても本当においしいですね。

金田:フランスという国はその地方地方に根付いた食事があり、安くてもきちんと国の伝統や食材を守っていて奥が深いんです。

――フランスの地方都市でのオススメやオススメのコースはありますか?

中嶋:やはり南仏方面でしょうか。中でも南仏プロバンス地方に“鷲の巣村”という異名を持つ小高い岩山の上にあるエズという小さな村があるのですが、ここから見下ろす地中海の眺めは絶景と言われ、多くのガイドブックでも紹介されています。JTBでは写真が撮られたのと同じ時間帯、同じ場所にお客様をお連れして写真と同じ絶景を体験していただけるようにスケジュールを組んだコースもあります。それから、フランス北西にあるカニジーという街があるのですが、ここにある古城を全館貸切で滞在するコースもオススメですね。

金田:個人的にオススメなのは、南西フランスですね。このあたりには“フランス人が最も好きな村”というフランス人による人気投票で2012年に1位に輝いた、サン・シル・ラポピーをはじめ、二重の城壁を持つヨーロッパ最大級の城塞都市として世界遺産にも登録されているカルカソンヌや、深い渓谷に佇む中世の街並みを残した小さな村々が点在しています。しかしフランスの特に地方は公共機関があまり発達していないため、個人旅行ではなかなか訪れるのが難しいです。バスで効率よく巡ることができる旅行会社のツアーを利用するのはオススメですね。

――ありがとうございました。

緯度で言うと日本ではちょうど北海道あたりの位置にあるフランス。気候的には4月から10月がちょうどベストシーズンにあたる。JTBの海外旅行担当の中嶋さんやフランス観光開発機構の金田さんが語るように、首都パリ以外の地方都市にも美しい景色や食、文化、芸術など魅力が満載の国だ。まだ訪れたことがないという人から“フランス通”の人まで、次の旅行先の候補地として検討してみてはいかがだろうか。