「日本でよく売っている「携帯電話用のストラップ」のデザイン、どう思いますか?」

一時は携帯電話の本体が埋もれるほど、たくさんつけていた女の子も多かった携帯ストラップ。その当時はタレントのベッキーさんなども多くつけていることで有名でした。スマホが主流になった今は少し落ち着いたものの、実は海外ではほとんど見かけない日本固有の文化です。

この携帯ストラップ、外国の方にはどう見えているのでしょうか。日本在住の外国人20名に「日本でよく売っている「携帯電話用のストラップ」のデザイン、どう思いますか?」と質問してみました。

■かわいいし、携帯のスクリーンの掃除するためにも使われるものがあってとても役に立つと思います。(トルコ/30代前半/女性)
■便利。(オーストラリア/40代前半/男性)
■かわいいし、種類がいっぱいあって楽しい。(スウェーデン/40代後半/女性)
■かわいいものがたくさんあって好きです。(フィリピン/40代前半/女性)
■すごくかわいいやつがいっぱいある。(アルゼンチン/30代前半/男性)
■かわいいけど、ありすぎて何にするかいつも迷ってしまう。(タイ/30代後半/女性)
■かわいいです。(中国/20代後半/女性)
■かわいい。(台湾/40代前半/男性)
■かわいいと思います。(韓国/40代後半/男性)
■とてもかわいいと思います。(アメリカ/20代後半/男性)
■いろんな種類があって面白い。(イスラエル/30代後半/女性)
■いろいろなものがあるのですごい。(ロシア/20代前半/女性)
■遊び心があっていいと思います。(ドイツ/40代前半/女性)
■個性的で面白い。(スペイン/30代後半/男性)
■大好きです。(ブラジル/20代後半/男性)
■使う人の好みによるので、かわいいものもあればそうでないものもあると思います。(マレーシア/30代前半/男性)

携帯電話の普及と共に増えた携帯ストラップ。海外ではほとんど見かけない存在でありながら、大半が「かわいい」、「大好き」と好印象での回答が集まりました。日本で普及した理由としては、1995年の製造物責任法(PL法)によって各キャリアが付属販売していた落下防止用ストラップの影響、江戸時代から続く根付けのおしゃれから、などといったものが比較的よくあげられます。

また1990年代後半に渋谷を中心に発生し大ブームになったコギャルは、電話の何倍もある携帯ストラップをつけていたことで有名です(前述のタレントさんもそうですね)。スマホ時代になってからは、ストラップ用の取り付け穴がなかったiPhoneに追従してか、穴がない本体デザインが普通になっています。それでも、後付けのケースにはいまだに取り付け穴がある物は多いですし、ネジ穴などを活用したビス型フックを販売するブランドもあるなど、その存在はまだ消えてはいません。しかも携帯ストラップ自体は、ご当地キティやゆるキャラの登場、電車ブーム、原宿形のファンシー物ブームなどとも関連して増える一方。「ありすぎて迷ってしまう」というタイの方の回答もしみじみうなずけます。

■外国にはないから本当に感心する。(イギリス/20代前半/女性)
■日本的だ。(チュニジア/40代後半/男性)

今の時代、スマホを落として液晶を大破させる人が増えましたよね。もしストラップの穴がついていたら、その件数ってかなり少なくなるかも。ストラップが広まった理由にはかわいさやおしゃれももちろんありますが、実は実用性にも長けていたのではないかと筆者は思っています。イギリスの方の「感心する」という回答は、もしかしたらそういった経験に基づくものなのかもしれませんね。

■使っていません。(ベトナム/30代前半/女性)
■普通だと思います。(ペルー/30代前半/男性)

とはいえ、海外の方からすれば使わないのが普通。意識しない方だってもちろんおられますよね。

筆者自身、ストラップをたくさんはつけないものの、電車系のキャラ物を見ると思わず買ってしまうほうです。ケースは取り付け穴がある物をなんとなく選びますし、高いところ(ベランダなど)から乗り出して写真を撮ろうとする時には、ストラップがあったほうがいいよねとよくひやひやしています。海外の方からはとても評判が良かった携帯ストラップ、みなさんはどのように捉えていますか?